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名言の活用で大きな人生を歩む


【名句343】言志四録 より
反復して語録を読むに、諸賢と堂を同じゅうして親しく相討論するがごどし。
【意】 繰り返し語録を読むことは、多くの賢人と一堂に会して親しく討論するようなことである。
【解】  連休中の一日、長男を連れて両親の墓、郷里の神社、父がよく参拝していた実家近くの氏神様の三か所をお参りしました。氏神様の社は、数軒の戸数で祭るため正月と祭礼日以外は訪れる人は少ないのです。そのため年に数回訪れて、備え付けのバケツと雑巾で掃除をします。掃除中の長男との会話は父のことが中心となります。父の供養になるかどうかは分かりませんが、我々の方は父と一堂に会した気分になり、息子や孫としての勤めを果した充実感に浸たります。
 書物の中で友とする賢人達を「尚友」といいます。その気になれば尚友は何人でもできます。しかも世界有数の賢人であっても気遣いはいりません。一堂に会するにも時間も場所もすべて思いのままです。しかし「尚友」には一つ難点があります。それは気位が高い美人と似ています。こちらの人間的品格が低かったり書物に取り組む姿勢が悪かったりすると振り向きもしてくれません。美女にはお世辞や贈り物が効きますが、これらも全く受け付けないので始末が悪いのです。
 

【名句344】言志四録 より
歴代の史書を読むべし。上下数千年の事跡を羅ねて胸憶に在らば、亦快たらざらんや。
【意】 歴史書を読むべし。古今数千年の人類の足跡が自己の胸中に整理羅列されれば、何と痛快なことであろうか。
【解】  岩波新書に貝塚茂樹氏の『中国の歴史』三巻があります。この本には中国の歴史が凝縮されており、数千年に渡り世界の中枢にあり続ける民族の偉大さが分かります。中国人は自分達が世界の中心であるとする「中華意識」を持ります。中とは世界の中心を、華とは文明を意味します。現在では欧米民族や日本民族が消費文明を謳歌していますが、数千年の単位で捉えればほんの一時期の栄華に浴しているに過ぎません。
 歴史書をなぜ読まなければならないのでしょうか。人間の寿命が千年も続くものであれば、経験だけでも過ちのない人生を送れるでしょう。しかし人類500万年の歴史も中身を覗けば、個々人がたった70~80年の短い人生を積み重ねてきたものです。歴史書には各時代に脚光を浴びた先人達の人生ドラマが盛り込まれています。この生き方を研究しないで、瞬時に過ぎ去る一回限りの人生を間違いなく過ごすことは難しいものです。過ぎ去った過去の歴史が役に立つのかと思うかもしれませんが、歴史学は人生の土台造りの学問です。


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