100万人の心の緑化作戦
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名言紹介


【名句103】正法眼蔵随聞記より
学道の人、寸陰を惜しむべし。
【意】 学問(仏道)を志す人は、寸暇を惜しむべきである。
【解】  道元禅師はこの言葉に続いて、次のように述べています。
「人の一生は露のごとく消え易い。日時は速やかに過ぎ去る。ひと時も無駄にせずに志の実現に意を注ぐべきである。余分なことと関わりを持つべきでない。ただひたすらに学道の道を志すべきである。この頃の人は、父母の恩愛を捨てられない。主君の命に背けない。妻子や家族と離れられない。家族の生計が心配である。世間の人から非難される。貧しくて出家のための道具が準備できない。更に自分は非器(能力不足)で学問修行に耐えられないという。いろいろな言い訳をして学道の志を実現しない。世間並みの金と色の貪りに埋もれ、一生を台なしにし、棺桶に入る直前になって後悔する」と。
「光陰矢の如し」とありますが、光陰とは過ぎ去る一限人生の時間であり、掲句の「寸陰を惜しむ」とは一限人生のちょっとした時間つまり寸暇を惜しむように大切にすることです。道元禅師は刻々と消滅していく残りの日々を自覚して、寸陰の充実活用を説くのです。
「晩年の 残りし日々に 知る惜陰」(巌海)


【名句104】菜根譚 より
倹は美徳なり。
【意】 厳格な家には乱暴な下男は居ないが、優しい母のもとには我が侭な子供が育つ。
【解】  倹とは無駄を省くこと、徳とは正しいことを行う人格のことですから、「倹約家とは、無駄を無くし正しい金の遣い方ができる人格者」ということになります。
 間違った金の遣い方には二種類あります。過度に金に執着して物惜しみする人を吝嗇家といいます。これと反対に欲望を抑え切れずに何でも買いたくなる人を散財家といいます。いずれも金の遣い方の失格者です。金を欲する人が多い世の中ですが、その割には遣い方の研究がされていません。
 獅子文六はその著書の中で「貧乏人ほど金を費いたがる者はなく、彼らの数は無限である」と述べ、更に「金を儲けるということは、結局金のない連中から金を巻き上げるということだ」と続きます。貧乏人になりたくなかったら、正しい金の遣い方を学べということです。
 生前の父が「暑さ寒さを我慢すれば金になる」と言いました。空調費もバカになりません。個人の浪費グセが集積され人類の浪費となり、オゾン層の破壊などに繋がり地球宇宙船も危うくなります。倹約の精神は、一個人の問題から地球人全体の問題になってきましたが、天地自然の一微粒子である人類が身に付けなければならない品性でしょう。


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