合格者の勉強の仕方

    公認会計士試験に合格された方の勉強方法を紹介します。過去の合格者の勉強方法を参考に皆様も合格に向けて学習を続けていきましょう。なお、文章の表現は原文そのままの表現になっておりますので、ご了承ください。
      

    講師からのアドバイス

    名古屋校の担当講師からの勉強方法についてのアドバイスです。
      

    (2018年度公認会計士試験 上級生 12月短答8月論文合格)


    〈コース〉
    2016目標2年本コース

    2017目標上級コース

    2018目標上級コース

    〈成績〉
    2016Ⅰ × 50%くらい

    2016Ⅱ × 60%くらい

    2017Ⅰ × 60%くらい

    2017Ⅱ × 63%

    2018Ⅰ 〇 86%

    2018論 〇 総合63.69

    〈以下、自己の3年目の動きである〉
    〈全体的な勉強のアプローチ〉
    一日の勉強時間は2~16時間で流動的。全く勉強しない休息の日は作らなかった。勉強場所は名古屋校のみ。学校の平均滞在時間は11時間くらい。

    勉強の予定は全く立てず、学校に行く電車の中でその日やることを決めていた。集中力が切れたら、帰って寝る。

    ライブ授業・答練は全て校舎実施日に参加。公開模試を除き、大原以外には手を出していない。

    全科目、計算から点を稼げるようにし、理論は後回しにしていた(財務を除く)

    とにかくモチベーションの維持を重視し、自分の能力を試験に全集中できる環境づくりを心掛けていた。その中でも最たるものが、設定目標を「試験に合格すること」ではなく、「名古屋校で存在価値のある人間になること」にしていたことである。

    〈財務会計〉
    ・主に使った教材

    計算テキスト、ステップⅠⅡ直、論文答練基応直模、理論テキスト、肢別、実力養成答練、講師のレジュメ、会計基準・結論の背景

    ・たまに使った教材

    計算問題集、短答直対答練、短答公開模試

    ・ほとんど使わなかった教材

    理論問題集、ポケットコンパス、論文総まとめテキスト

    〈2017年6月-7月〉
    5月短答に落ちた直後から、計算の強化に時間を費やした。この時期にステップⅠⅡ、論文答練基応を2周やり、それぞれで満点近くとれるようにした。計算スピードを上げることはあまり意識しなかったが、下書きの書き方や反応速度の改善は同時に行った。連結や組織再編、C/Fの構造論点の理解中心にして、EPSや帳簿組織などは後回しにしていた。 理論はこの時期に2017論文答練の問題すべての解説を見た。内容はよくわからなかったが、後々、この時期に何の論点があるかを知っていてかなり助かった。

    〈2017年7月-10月〉
    理論のライブ授業に先んじて、VODで東京の授業をすべて見た。この時に肢別を同時に進め、理解すれば導き出せるのか、暗記で逃げるのがよさそうかを考えていた。ライブ授業ではとにかく論文試験まで通用する実力を付けようと思って受けていた。この頃、同じ上級コースで歳も近い勉強仲間ができ(以下、A君)、授業後には毎回、内容について論点整理を行った。授業がある日は7.8時間くらい財務会計についやしていた。 計算は2018ステップが始まり、毎回本番だと思って受けていた。具体的には、一週間かけて範囲指定の箇所の演習を行い、実施時間中は簡単で落としてはいけない問題に辺りを付けるところから始め、いかに点数を高く安定的に積み上げるかを考えていた。

    〈2017年11月-短答〉
    実力が低下しないように毎日メンテナンスを1時間は取ったが、それ以外はとくに行っていない。計算・理論のそれぞれで暗記に逃げた部分を最後に詰め込んだ。

    〈2017年12月-論文〉
    答練に合わせて、解答用紙に書けるように用語のチェックを行った。短答試験までに論文に必要な論述力はつけていたため、特に新しいことは行わず、答練で初めて見た部分の復習を行った。短答以降は集中強化期間は特に設けていない。

    〈管理会計〉
    ・主に使った教材

    計算テキスト、ステップⅠⅡ直、論文答練基応直模、講師のレジュメ、原価計算基準、計算奥義極意問題集、短答直対答練

    ・たまに使った教材

    肢別、短答公開模試

    ・ほとんど使わなかった教材

    論文総まとめテキスト

    〈2017年6月-10月〉
    ステップⅠⅡ、論文答練基応を2周やり、それぞれで満点近くとれるようにした。計算スピードを上げることはあまり意識しなかったが、下書きの書き方や反応速度の改善は同時に行った。7月から始まるステップは、財務同様に1週間かけて該当範囲の復習を行い、本番を意識して受けた。

    〈2017年11月-短答〉
    短答直対答練が終わったあたりから、理論部分と計算の総復習を行った。理論は、原価計算基準を毎日一回ひっかけを意識しながら読んだ。肢別のAB論点とステップの理論部分、短答直対答練を使った。理解はほとんど意識せず、点を稼げればよいと割り切った。計算は上級生配布の極意奥義問題集を1日10題くらい毎日進めて、全部解き切った。

    〈2017年12月-論文〉
    論文答練の復習以外は特に行っていない。集中強化期間はとくに設けてない。

    〈企業法〉
    ・主に使った教材

    テキスト、肢別、ポケットコンパス、問題集、論文答練基応直模試、六法

    ・ほとんど使わなかった教材

    実力養成答練、総まとめ問題集

    〈2017年8月-短答〉
    レクチャーを消化しつつ、肢別を進めた。論文での論述は意識せず、短答で点を取ることだけを考えていた(後で後悔した)。実力養成答練は一回目を通したのみでやる教材を肢別に絞り、短答直対答練までに3周した。直対答練後から本試験までにもう3周した。

    〈2018年4月-5月〉
    企業法論証例解説講義は受けたが、短答後から手を付けず、論文基礎応用は受けた切り放置していた。論文答練応用が終わったあたりから集中強化期間を設け、論文用の勉強をスタートした。企業法の講師に一度論文答練の解答を添削してもらいアドバイスをもらった。A君が企業法得意だったため、論述のコツを教えてもらった。論述型と説明型の違いを意識し、問題の問いと論述の問いを明確に構造立てて記述するようになっただけで大分勉強しやすくなった。

    〈2018年7月-論文〉
    論文答練の総復習を行い、答練と同じ問題が出た時に他の受験生と差が出ないように暗記した。A君に重要ポイントの論点整理を付き合ってもらい、答練で出なかった論点の理論展開を想定した。

    〈監査論〉
    ・主に使った教材

    テキスト、肢別、短答過去問、講師のレジュメ、論文答練基応直模、基準・前文

    ・ほとんど使わなかった教材

    実力養成答練、短答直対答練、ポケットコンパス、問題集、論文総まとめテキスト

    〈2017年8月-10月〉
    ライブ授業にはすべて出たが、復習はほとんど行っていない。ただし、授業中に先生が言っていたこと、そのニュアンスはできるだけ頭に残しておこうと意識した。

    〈2017年11月-短答〉
    先生の分析に従い、重要な論点のABから肢別を周回した。穴埋めは手を付けず、○×のみ2周した。しっかりと目を通したのは肢別を過去問3年分で、実力養成答練や短答直対答練は一度見たきり復習は行っていない。

    〈2018年7月-論文〉
    7月まで答練以外はほとんど監査論に時間をかけていない。ただし答練の解説はしっかり聞いて、この論点に対して何を言っていたかのイメージは残しておいた。 7月に入り監査論の集中強化期間を設け、論文答練の総復習を行い、基準の前文で重要と先生が言ったところを暗記した。直前期は監査論が得意な同じコースのY君に論点整理を付き合ってもらい、苦手部分でも最低限の論述を行えるように口頭でチェックを行った。

    〈経営学〉
    ・主に使った教材

    テキスト上、問題集、ポケットコンパス、論文答練基応直模

    ・ほとんど使わなかった教材

    テキスト下、新試験委員対策テキスト

    〈短答-2018年1月〉
    ライブ授業に出たのみ。

    〈2018年2月、5月〉
    計算の集中強化期間を設けた。2月にはCAPM、MM、デリバティブの三項目の基礎部分に絞り、2017年論文答練や過去問の総合問題等を使い、解けるようにした。5月は全範囲網羅するように、すべての論点の計算問題に触れた。

    〈2018年7月-論文〉
    計算のメンテナンスを論文答練で行いつつ、理論の勉強を開始した。使ったのはポケットコンパスのみで、毎日、経営が得意な同コースのN君に章ごとに重要度の高い順に出題してもらった。

    〈租税法〉
    ・主に使った教材

    計算テキスト、問題集、ステップⅠⅡ直、論文答練基応直模、理論テキスト、論文総まとめテキスト、法令基準集

    ・ほとんど使わなかった教材

    ポケットコンパス

    〈2017年12月〉
    短答の次の日からVOD室にこもって、法人税・所得税・消費税のレクチャーをできるだけ早期に消化し、問題集の全範囲を解いた。同時にライブ授業に参加し、理解を深めつつ、知識に抜けがないかをチェックしつつ、先生がどう教えているかを学んだ。この時期の目標は入門答練で満点を取ることに設定していた。

    〈2018年1月〉
    計算の基礎を完成させるために、2017年のステップⅠと論文答練基礎の計算部分のみを1周した。この時意識したのは、いかに正確に早く数値を出すために必要な構造の把握と問題集とテキストと本試験の出題形式のすり合わせで、どんな形式で出ても同じ論点なら解答できるようにすることである。 この頃に12月短答を通過した租税法初学者たちに内容について聞かれだしたため、重要度を意識して論点の抑え方を説明し始めた。

    〈2018年2月〉
    理論を本格的に勉強し始めた。使った教材は理論テキストの問題部分と2017年論文答練である。まずは理解ではなく、数当たることを意識し、多く問題を解くようにした。条文を必ず引き、いかに条文に書いてある文言を使って解答を作文するかを考え、暗記量を減らすために試行錯誤した。計算で出てくる論点も多かったため、計算と条文の結合を意識した。ここでポイントだったのが、会計士試験の計算では別表4の数字を答えるだけのため調整項目しか意識しないが、法律は税務上の益金損金から記述されていることである。 2月末にA君が消費税を未消化だったため、3人くらいに2回に分けてレクチャーもどきを行った。基礎答練で困らない程度の説明しかしなかったが、いかに自分が内容を理解していなかったかを思い知った。その後は、内容を理解しているかの確認作業は誰かに解説が行えるかという指標ができたためものすごく勉強になった。

    〈2018年3月〉
    租税法全盛期。組織再編税制やリバースチャージなどの応用項目も含めて全論点網羅し、少なくとも初見でない問題は必ず解答できるように意識した。3月の設定目標は4月頭の公開模試で科目別1位を取ることにし、毎日2,3時間は計算練習をやっていた。 この頃、租税法ノータッチだった2人から法人税だけは模試前に消化したいと相談を受け、6回に分けて基礎項目のまとめを行った。机に向かって勉強している時間以外は全て、どのように教えようか考えていたため、この時間も含めると一日に15,6時間は税金の勉強をしていた。 後々よかったと思うのは、無意識領域まで試験科目に割けると勉強が勉強でなくなり、日常となるため疲れないことに気付いたことである。場所も道具も時間も問わずに、常時復習している状態であれば、基礎的な実力がかなりつくことを知った。

    〈2018年4月〉
    意外と他科目とリンクする部分があることに気付き始め、企業法の組織再編や経営の選択と集中、財務会計の税効果などの強化を行いつつ、税務上どのような動きをするのかを考えた。会計士試験では一度出題実績のある法人税の別表5について軽く勉強し、最後まで手を付けなかった特定同族会社の留保金課税の論点をさらった。同時に申告書ベースで出題されてもいいように、法人税と所得税に関しては、主要な申告書に目を通した。 この頃は基礎知識が抜けないように、行きの電車で法人税のテキスト、帰りの電車で所得消費のテキストを一周読むようにしていた。

    〈2018年5月〉
    A君らに対し、理論の解答作成のコツを教えるために論文答練の理論問題を使って、論点整理を行った。計算知識のみでいけるものと理論特有の書き方が要求されるもの、理論でしか見ないもの、その場思考のもの、埋没のものに場合分けするように意識した。とにかく苦手意識を消せるように教えるのが楽しくて、再び一日15時間くらい税金の勉強をしていた。 この頃は生き帰りの電車でひたすら法令基準集を読んでいて、どこに何の条文があるかや条文の文言が何を言っているのかについての整理を行った。

    〈2018年6、7月〉
    5月短答組に租税法を教えるために重要度を意識した総復習を再度行った。このおかげで租税法は最後まで試験的に困ることはなかった。模試までに全論点を完結させ、模試以降本試験3日前まで他科目に時間を割くため租税法は封印した。

    〈振り返って〉
    3年目になって急激に成績が良くなったのには、A君と出会ったことと試験勉強する目的が変わったことの二つが大きく影響した。受験仲間のおかげで勉強時間が大幅に増え、質も向上した。何よりも人間的に魅力的な人たちばかりで学ぶことしかなかった。会計士になりたいと強く思ったことがないため、いまいち本気になりきれなかったが、今ここで役に立つ人間であることという自分の信条にうまいこと受験をシフトする事ができ、最後の一年間はとても楽しかった。 受験過年度生にアドバイスできるとしたら、本気になるしか劇的に成績を引き上げる方法はないのではないかということ。それが簡単にできれば苦労はしないが、いつまでたってもボーダーの少し下を無限ループするだけである。

    (2018年度公認会計士試験 入門生 12月短答8月論文合格)


    以下、私の受験生時代の勉強内容を、①会計士試験受験勉強開始~短答式試験(6月~12月のおよそ6ヶ月間)、②短答式試験終了~論文式試験(12月~8月のおよそ9ヶ月間)、③会計士試験勉強全体について、の3章に分けて説明します。①及び②は、各科目に分けて説明します。

    ① 会計士試験受験勉強開始~短答式試験(6月~12月のおよそ6ヶ月間)
    〈財務会計論(計算)〉
    ・テキストの問題集を、先生から指定があった重要論点や、個人的に苦手な論点を中心に最低3周解く。

    ・ステップ答練を、最低各3周解く。

    ・短答直対答練を、最低各4周解く。

    ・過去問およそ3年分を、最低2周解く。

    ・試験直前期(試験約1週間前から)は電卓にほとんど触れず、テキストや問題集を見て、問題を解く過程をイメージする。

    〈財務会計論(理論)〉
    ・テキストの内容のうち、授業内で重要だと指定があった箇所を、結論を中心に暗記する。

    *短答式試験では、理論の理解よりも、いかに結論を覚えているかを重視した。

    ・肢別問題集を、最低2周解く。

    ・短答直対答練を、最低6周解く。

    ・過去問およそ3年分を、最低2周解く。

    ・試験直前期は、テキストの重要だと指定があった箇所のみをざっと見する。

    〈管理会計論(計算)〉
    ・テキストの問題集を、最低1周解く。

    ・ステップ答練を、各最低6周解く。

    ・短答直対答練を、各最低4周解く。

    ・過去問およそ3年分を、最低1周解く。

    ・試験直前期は電卓にほとんど触れず、テキストや問題集を見て、問題を解く過程をイメージする。

    〈管理会計論(理論)〉
    ・先生から頂いた論点がまとめられたプリントを、最低3周読み込む。

    *財務会計論の理論の勉強と同様、結論の暗記を重視。

    ・過去問およそ5年分を、最低5周解く。

    *最終的には問題内容を覚えるぐらいまで、何度も読み込む。

    ・試験直前期は、論点がまとめられたプリント及び過去問をざっと見する。

    〈監査論〉
    ・テキストの内容のうち、授業内で重要だと指定があった箇所を中心に暗記。

    ・肢別問題集を、最低5周解く。

    ・過去問およそ5年分を、最低5周解く。

    ・短答直対答練を、最低4周解く。

    ・試験直前期は、テキストで重要だと指定があった箇所及び過去問をざっと見する。

    〈企業法〉
    ・テキストを最低2周読み込む。

    *内容理解中心の読み込みで1周、暗記中心の読み込みで1周。

    ・肢別問題集を、最低2周解く。

    ・短答直対答練を、最低4周解く。

    ・過去問およそ3年分を最低2周解く。

    ・ポケットコンパスを、最低3周読み込む。

    ・試験直前期は、ポケットコンパスを読み込む。

    〈各科目共通の事項〉
    ・授業の内容、間違えた問題、及び、正答していても見直しが必要と感じる問題は、特別な事情がない限り必ず復習する。

    ・疑問点が自力で解消できず、その疑問点を解消する必要性を感じたときは、必ず先生や友人に質問して解消させる。

    ・重要論点、苦手論点、及び暗記量の多い論点は、確実に定着させるため、授業後等だけでは無く、継続的に復習する。

    ・答練と同じ内容が出題された時には満点を獲得出来るレベルまで、答練の内容を定着させる。

    ② 短答式試験終了~論文式試験(12月~8月のおよそ9ヶ月間)
    〈財務会計論(計算)〉
    ・ステップ答練を、最低4周解く。

    ・論文基礎答練を最低3周、論文応用答練を最低2周、論文直対答練を最低1周解く。

    ・試験直前期(試験約1週間前から)は電卓にほとんど触れず、テキストや問題集を見て、問題を解く過程をイメージする。

    〈財務会計論(理論)〉
    ・テキストを何度も読み込み、理論の理解を深める。

    *テキスト内容を理解する上で生じた疑問点は、質問をするなどしてすべて解消さる。

    ・ポケットコンパスを、最低5周読み込む。

    *ポケットコンパスと同じ内容が出題されたときには、満点が取れるレベルまでに定着させる。

    ・論文基礎答練及び論文応用答練を最低5周、論文直対答練を最低3周解く。

    ・答練等で出題された難しい論点を、友人との間で話し合う。

    *理解が難しい論点に関しては、自分一人で考えるのでは無く、話し合いを通じて考えていく方が、効率よく理解が進むと考えられる。

    ・試験直前期は、ポケットコンパスを読み込む。

    〈管理会計論(計算)〉
    ・ステップ答練を、最低4周解く。

    ・論文基礎答練を最低3周、論文応用答練を最低2周、論文直対答練を最低1周解く。

    〈管理会計論(理論)〉
    ・先生から頂いた論点がまとめられたプリントを、最低3周読み込む。

    *財務会計論の理論の勉強と同様、内容を理解する上で生じた疑問点は、質問するなどしてすべて解消させる。

    ・論文基礎答練、論文応用答練、及び論文直対答練を最低5周解く。

    〈監査論〉
    ・先生から頂いた問題集を最低3周解く。

    ・論文基礎答練、論文応用答練、及び論文直対答練を最低5周解く。

    ・テキストで重要だと指定があった箇所をすべて覚えるつもりで、テキストを読み込む。

    〈企業法〉
    ・問題集を、最低5周解く。

    *問題集と同じ問題が出題されたら、満点を取れるレベルまでに定着させる。

    ・論文基礎答練、論文応用答練、及び論文直対答練を最低2周解く。

    〈租税法(計算)〉
    ・問題集を、法人税法は最低4周、所得税法及び消費税法は最低2周解く。

    ・論文基礎答練を最低3周、論文応用答練を最低2周、論文直対答練を最低1周解く。

    ・ポケットコンパスを、最低3周読み込む。

    〈租税法(理論)〉
    ・論文基礎答練及び論文応用答練を最低5周、論文直対答練を最低2周解く。

    *基礎的な論点の問題は、問題を覚えるレベルまで読み込む。

    *条文のチェックも欠かさず行い、主要な条文は条文番号及び内容を暗記しておく。

    〈経営学(計算)〉
    ・先生から頂いた論点がまとめられたプリントを、覚えるまで読み込む。

    ・問題集の基礎問題編を最低3周、応用問題編を、最低1周解く。

    ・論文基礎答練を最低3周、論文応用答練及び論文直対答練を最低1周解く。

    〈経営学(理論)〉
    ・ポケットコンパスを、記載されている単語が聞かれたら必ず答えられるレベルまで読込む。

    ・テキストを最低2周読み込む。

    *大まかな理解及び暗記を意識しながら読み込む。

    〈各科目共通の事項〉
    ・授業の内容、間違えた問題、及び、正答していても見直しが必要と感じる問題は、特別な事情がない限り必ず復習する。

    ・疑問点が自力で解消できず、その疑問点を解消する必要性を感じたときは、必ず先生や友人に質問して解消させる。

    ・重要論点、苦手論点、及び暗記量の多い論点は、確実に定着させるため、授業後等だけでは無く、継続的に復習する。

    ・答練と同じ内容が出題された時には満点を獲得出来るレベルまで、答練の内容を定着させる。

    ・論文式試験は、短答式試験に比べ、理論に対するより深い理解が求められるため、“なぜ”という意識に真摯に向き合い、疑問点の認識・解消に努める。

    ③ 会計士試験勉強全体について
    ・必ず計画を立て、目的・時間などを意識して勉強に取り組むべきである。

    →計画を立てるということは、会計士試験合格を目標とした上で、その目標を達成するために、自分が取り組むべき行動を決めることであり、無計画であるということは、これらをしないことであると考える。このことから、計画を立てて勉強をすることの重要性は明らかである。視点を変えて考えれば、計画を立てて勉強をすれば、“何のためにこの勉強をしているのか”、“どれぐらいの時間でこの勉強を終わらせなければならないのか”を自然と考えることができ、より短時間でより効果の高い勉強をすることが可能となるため、改めて計画を立てて勉強をすることの重要性を認識できる。

    ・費用対効果を考えて行動すべきである。

    →会計士試験の試験範囲は膨大であり、試験日までの限られた時間の中ですべてを理解することは非常に困難である。そのため、必ず費用対効果を踏まえた上での行動が求められる。試験日までの時間は有限であり、刻一刻とその時が迫ってきているということを意識することが大切である。

    ・質問は非常に重要である。

    →質問とは、自分の中の疑問点等を解消する行為であり、これをしなければ疑問点等が解消せずに残り続けることとなる。このことは様々な弊害をもたらし、間違いなく試験の点数に影響を及ぼす。もちろん、試験に滅多に出題されないような論点の疑問点を解消する必要性は低いが、一般に試験に出題されるとされている論点に関する疑問点は、必ず試験までに解消させておく必要がある。

    ・常に今の勉強法が正しいか、考える。

    →もし自分の勉強法に間違いが存在し、その間違いに気づくことが出来なければ、合否に大きな影響を与えることとなる。間違いは早めに解消することに限るため、常に今の勉強法が正しいか考え、もし間違いがあれば、より早期の段階で認識し、一刻も早く修正することが大切である。

    ・メリハリをつけて行動する。

    →試験日までの期間は短く、少しの時間も惜しくなるが、人間の能力には限界があるため、定期的な休息は必ず必要となる。休息の必要性を無視したオーバーワークは、結果的に学習効率を下げることとなり、一般に有効なものであるとはいえない。休みすぎることはよくないが、自分に必要な休息の量を見極め、メリハリのある行動を元に、それを確保していくことが大切であると考えられる。

    (2018年度公認会計士試験 入門生 5月短答8月論文合格)


    ★ 短答
    (企業法)
    5月本番前テキストを3周くらい隅々まで読み込み済みで、問題を見たときにあのページの文または図だと頭の中でわかって解いていた。12月前に自分用のまとめも作ってそれだけ覚える肢別2周ちょい答練過去問解く。その後5月前テキスト読み込みと書いてない条文の書き込み&オリジナルの図作る。肢別は意味も答えもわかるものから消していく方式で解く答練過去問それぞれ過去6回分を破って一枚ずつの紙にしてひたすら解く。テキストにはタイトル見出しに緑マーカー、覚える場所に黄色マーカー、ただし原則できるしなければならない又はなどの単語を強調する赤ペンの印をつけていた。あと企業法のテキストは、当時は単にすぐに開けるようにしたかっただけだからだけど、編ごとにインデックスシールを貼っていた。後々論文の勉強する時に条文の順番と被る所があって、条文引く時に感覚的に役立った事がある。細かくて覚えづらいけど意外とよく出るとこには付箋をつけていた。オリジナルのまとめは自分が欲しいのになかった時に、後々覚えやすいように作った。例えば、意外と覚えてない年月日のまとめ、100分のなになにシリーズ、決議(取締役会と非取締役会)(普通特別特殊決議)、会議体の運営、取締役の責任。問題を解く中でこの図めっちゃ重要だとかそういうのを意識してた。その重要だと思った図が白紙に書き出せるかで覚えてるか確認した。企業法以外でも言えることだが、覚えるときもパッと覚えるのか感覚的に覚えるのか、理屈で覚えるのか、他との対比類似関係で覚えるのかを分けてた。

    (管理会計論)
    5月本番前、計算については一瞬で今解くか解かないか判断して、秒で確実な点をとったり数分かけて慎重に点をとったりしてた。解ける問題は引っ掛けまでわかって解いてるケースが多かった(財務計算も)。12月前も5月前も、計算はステップ過去2年分答練過去問で完璧にした。ステップの答えの裏に引っかかったポイントを書いて一目でその回が思い出せるようにした(本番直前その最後のページだけ切り取ったのを見てた財務計算も同様)。個人的に苦手だった理論は、本番前は勉強してきた範囲は必ずとるぞというくらい。12月前はカンが多かったけど、原価計算基準の問題は取れるようにした。5月前は管理理論のプリントに答練過去問ででたものを書き込みまくった。経営の範囲と被った所もあり12月より多く覚える事ができた。でも重要度の低いアルファベット3文字や横カタカナシリーズは覚える時間がもったいないと思いパラ見程度だった。論文の勉強で理解を深めていたので計算と密接した理論は論文の問題ベースでやってた。それと正しいものではなく間違いを答えなさいという問題があったので、冒頭の文からよく読むよう意識していた。

    (監査論)
    5月本番前、(監査に限らないが)問題をよく読み確実にわかるものから、全て自分の納得する理由で〇×をつけていた。これはこうだから間違いないアとイで1!みたいに。12月前はその確実にわかる問題が少なく、カンが多かった裏の裏をかいて間違えていた。時間がなくて肢別・答練・過去問で理解せず詰め込んでしまった。というのも監査が破滅的に苦手で授業を受けてもさっぱりで全然わからなかったからだ。ただわからないなりに章ごとに色の違うペンでテキストとプリントに書き込みをしていた。5月前は12月の反省を生かして時間を使ってテキストを読んでみたが、ちゃんと読んでおけばできる問題が結構あることに気づいた。そこで全てのしなければならないに黄色マーカーをひいた。12月後本当に監査がわからなかったので、先生に相談してクラスメイトに協力してもらい監査ごっこをしたのも良い思い出である。もう肢別・答練といったレベルでなかったため、とりあえず実力養成答練で基礎中の基礎を固め直した。監査はわかってるつもり問題が多く、それを見逃す事が多かったのであしべつでわかるものから消してく方式で解くときには厳しく判定するよう心掛けた。わかるものとは、この問題の解説や連想されるもの(類似、対比、流れなど)が全部わかる上で解ける問題をいう。また企業同様答練と過去問を過去6回分貰って、破って一枚ずつの紙の束して鬼のように解いていた。回数関係なしに無限に思われるような紙の束を30分や1時間のタイムアタック形式で解いていた(企業と監査と財務理論でやっていて、解く→見直し→次の科目みたいな流れだった)。4問解けた紙とそうで無い紙で分けて、そうで無い方をまた解く。それと5月は論文の勉強が一通り終わっていて監査の理解が深まっていたのも大きかったと思う。

    (財務会計論)
    5月本番前、財務計算も財務理論も今までやってきたものは全てとる。激ムズ問題やひっかけ問題にも構えて挑みました。12月前は計算はステップ答練過去問で中の上くらいまでのレベルにしてた。間違えた問題は見直す程度で今考えると少し甘い。理論はあしべつ答練過去問をやってわかるものから解いて、その後見直しして感覚で覚えておく(結局忘れる)感じだった。5月前はやっぱり財務で点を取れるようになるべきだ150点以上とるという思いが強くなり、細かい所にも徹底して勉強した。計算は、答練の場合何回か解いたあと、理論と同じように紙の束にした(財務は計算個別問題簡単今後解かないと計算個別問題ひっかけアリ苦手全部克服と計算最後の問題ランダムで解くと理論とでわけた)。計算個別問題ひっかけアリ苦手全部克服は、納得できるまで考えたり質問したりした。計算最後の問題ランダムは適当にとった問題を解いていた。というのも論文の計算と似てるし、冊子だった時に何回か解いてるし、改めて解く重要性が低かったから。計算テキストはあまり見てないが、二周くらい確認して気になった仕訳に印をつけたくらい。続いて理論の話をする。理論はテキストを丸々覚えた。財務テキストを丸々覚えるために、これもビジネスコンビニで(200円かけて)紙の束にした。200円かけた事でやる気が出たしテキストが常に平らになり覚えやすくなった気がしたので良かった。企業法や監査と同じくタイトル見出しは緑マーカと、自分なりにルールを決めていた。またテキスト既存の内容だけでは足りないので、問題で初見の理論は必ず書き写していた。そういった理論に対しては何これ細かすぎ(笑)でも書くかーと楽しんでた。テキストを完璧に覚えるとあしべつはやる意味がほとんどないと思えてきて、12月前になかった楽勝の感覚がちょっと面白かった。それでも答練過去問では知らない理論がホイホイ出てくるので、書いては覚えてた。財務は計算と理論を結びつけるのが面白いし、その発想を持っていると応用が利き対応できる問題も多くなるので良いと思う。財務も論文の勉強のおかげで理解する部分が増えていて、だからこそ細かい所も覚える余裕ができたのだと思う。

    ★ 論文
    (監査論)
    論文問題プリントを基礎答練の範囲ごとに最初は頭に入れて、その後何度も問題を回してた。1回目は最初から考えて解くのは難しかったため答えだけみて回したこともあった。問題プリントは結構量が多いため、全文丸暗記して解答するのではなく答えなきゃいけないポイントを書けるかを重視して勉強してた(他の科目もそう)。この文章を書く発想が自分の中にあるか確認しながら回して、少しでも(?)と思ったら何が引っかかるのか考えて整理したり、質問してわかってなかったことを教えてもらったりしてた。最終的には重要度が高い論点ばかり回してた。広い視野で監査を見るときには長屋先生のまとめプリントを使って、流れや並列したものなどを確認してた。監査は法令基準集を使わないと聞いたこともありましたが、定義が載ってるし焦って何書けば分からなくなった時のヒントになると思ったので、何が書いてあって何は全く書いてないのかは事前に把握しておいた。問題集とポケコンは使ってない。テキストはたまに見た。

    (租税法)
    まず法人税。長屋先生のプリントを覚えて、完全に理解してなくても問題集、ステップ1、基礎答練の全てが解けるようにした。問題集も答練も意味がわからなくなってテキストに戻ったこともあったが、ほとんど読み込み書き込みをしてないものを見てもさっぱり分からなかったので諦めた事が何度かあった。後々に色んな問題で慣れてくるとパターン化されてきて、多分こんな理由かなとわかるとこから想像して解いていた。問題集の正解できる問題には日付を書いてマークしていき解く問題を減らしていった。答練も苦手な問題にマーカーをひきそれだけ解いた。 所得税と消費税はギリギリの時期にやったので、頻出論点でみんなが絶対とる所はとるのと計算の仕組みを覚える事はちゃんとやろうと思った。消費税の仕組みを理解するために自分用のまとめはつくった。そのまま使って覚えなかったのは、色分けと配列を自分用にして作ればその一回で覚えられると思ったから。テキスト後ろの問題とステップ1、基礎答練は出来るようにした。この二つは通学時にポケコンをみてた。法人税も含めてだが法令基準集を見ながら計算するという技(改訂のため合わない時もある)は私には時間の余裕がなくて出来なかった。 理論はさらにギリギリの時期にやり始めたので本気でやばいと思った。とりあえず解答の仕方を身につけ法令基準集をめくりながら問題集、基礎答練をやってみる。書けるようになりたいものを1枚のA4の紙に全部書き出してみて似た発想のものがないか検討した。C問題はサラッとやってたがA問題でも意味がわからないのは本当に時間がなかったのでこれの時はこっちという感覚だけで流してしまったこともあった。それまで租税の理論に馴染みがなく理解する余裕がなかったので、聞いたことある話だなぁ目次を見る限りこれかなぁを3秒くらいで判断してた。最終的によく使う条文に黄色マーカーをつけておいて覚え、困ったらそれを開いてた。これも頻出問題は取れるよう頑張ったが本当はもっとしっかり勉強しておきたかった……。

    (会計学I(管理))
    私は管理に関してはノリにのれば解けるがのれなければ脳みそがフリーズしてしまうタイプだった。比較的時間制限が厳しい科目でありフリーズしては困るので簡単な問題から解くことを毎回心掛けていた。簡単な問題が瞬時に判断出来ない時は枚数が少ない問題から解くと決めていた。基本的に30分×4で解くことを意識していたが、25分で解けたあとの次の問題で35分かからないように5分余裕を持ったまままた次の問題に行けるようにしようという気持ちで時計をみてた。計算はステップと答練を完璧にしてた。理論は答練を一番重視してやっていた。ただ答練だけじゃ足りなくて、あと何すれば良いか考えても分からなかった時に、浅野先生に分からないです!と言った事もあった。結果としてプリントで基礎の再固めをした。基礎論点は応用論点を考える上で大いに役立つので、迷ったら基礎だと思った。

    (会計学II(財務))
    第3問の計算は簡単なのが多いので問題文をよく読む事を忘れずにしつつ、点数を確実にとるようにしてた。第5問の計算は問題が長いのですぐ出来そうかどうか判断してた。理論は知ってるものから解き、その後その場でよく考えて解くものを時間を使って解いていた。基本1時間×3を意識していたが、実際は問題によるので3、4、5関係ない順番だった。計算はステップ2と答練でやってた。理論は基礎答練の時に範囲ごとにテキストを一通り覚えて土台を固め、応用直対答練公開模試の時にもう何周もした。テキストにない答練は一枚の紙にまとめたので、テキスト+αと捉えて覚えようと思ったが、時間がなく結局答練を何度かやり直した時にやった程度になった。覚え方は覚える範囲を決める→タイトルを読む→位置付けを把握→論点を読んで理解(出来なかったら図解作る)(図解も出来なかったら誰かに聞く)→重要な文、単語はどれか考える→白紙に字の汚さをムシしてざっと書く→を今日やると決めた範囲の中の論点を回す→出来たとこまでをチェック→次の日覚えてるか確認して次の範囲に進む。最終的にはポケコンが全部できるよう勉強してた。通学でもよく読んでた。

    (企業法)
    問題集をカットし間に答練を挟んだものを使って勉強してた。あとはテキストの判例を参考程度にみたり、ポケコンで短答知識の確認したりした。本当は完璧に覚えて本番に挑みたかったが、そこまでのレベルまで辿り着けず実際は問題が出された時にある程度の解答ができちゃんと埋めれるくらいだった。短答の時にテキストを全て覚えたので、多少は前後するけど順番が同じところもあるので条文をひくときにあの辺にあるだろうと思いながらやってた。早く欲しい条文を見つけるために、大まかな条文の順番は自分なりの理由をつけて覚えてた。論証を覚えるために工夫したことは、定義は薄ピンクマーカー、問題提起はオレンジマーカー、趣旨は薄緑マーカー、条文は薄黄色マーカー、あと重要な文覚えておくと便利な文言に赤ペン水色ペンで書き込みをしたことだ。あの長い文をそのまま覚えるのは難しいので、色分けしてどんな流れで話が展開してるか考えやすくした。話の展開の流れが掴めれば、見たことない問題でも文章構成がなんとなく浮かんでくる。また手取り早く問題とその結論を覚えるために、それだけ抜粋して紙にまとめた。最終的には、解けるようになりたい問題の自分なりにフロー化したものをつくった。企業を解くときは、まず1、2どんな問題かみてスラスラかけそうな方を選ぶ→解答用紙をセット→線を引きながら問題文をよく読む(時に図を書きながら)→誰の視点で書くか一番問われてることは何かを確認→書かなきゃいけない条文やポイントを整理→もう一度解答用紙を確認して書き始める、という感じだった。

    (経営学)
    計算について。数学がすっぽり抜けていたため最初は式を見ても何も分からず、毎回小テストも分からなかった。それでも何とかメモを取って、自習時間に復習する時に少しずつ解読していった。この式はこういう意味で、あの式と繋がるからああいう問題が解けるようになるのかへぇ?と思ってた。最初はテキストと先生のプリント小テストで勉強していて、とにかく今のうちに理解をちゃんとしておこうという気で勉強してた。短答科目でなかったため、今覚える時間や容量を使うのはもったいないし、むしろ理解しておけば後々やり方を覚えるだけで12月短答組に追いつけるだろうと思った。そのため本格的に問題集を完璧に仕上げるために勉強したのは5月短答後だった。結果として、ある程度の理解(12月後)→間違いながら覚えてく(論文組に混じって基礎答練受ける)→どうして間違えたのか考えると本当の理解につながる(5月後)→だいたい分かるようになる、のような流れだった。 理論について。経営の理論は、全然難しくはないが範囲が広くテキストにないものが出題させる可能性もあり、費用対効果が悪いものである。そのため何周かしてちゃんと覚えたのは7月くらいからだったと思う。テキストやポケコンを読みながら白紙に雑な字で、けれど覚えやすいレイアウトで単語や定義、学者名を書き殴っていた。それを何周か繰り返して覚えてた。明らかに重要そうでないもの、感覚でパッと覚えられたものは飛ばしてた。 また管理会計と被ってる部分もあるので、その部分はお互いの理解を深めてた。

    ★ 全体的な勉強について
    私が受験時代に頑張ったことは、どうしたら合格出来るかをひたすら考えることだった。

    私は一回授業を聞いても分からないことがほとんどで、自分が分かってないことを質問する時にどうやって伝えればいいか分からず苦労をかけてしまったこともあった。それでも合格するなら理解しなきゃという思いから、その後の復習で周りに追いつけるように頑張ったり、先生に納得出来るまで粘って質問したりした。また他の人の勉強方法を自分なりにアレンジして取り入れた。最初から自分のやり方だけを信じて突き進むのではなく、周りをよく観察した。どうしてそういう勉強方法なのか考えて、自分のより有効性や効率性が高いなら、私もそれやってみようと思った。

    受験時代、何回も計画表と目標を立てた。12月前も年末年始も8月までずっと。計画表はPDCAサイクルを意識してたので、数ヶ月後の本番を見据え今月今週今日朝午前午後夜何するかを節目となる時や必要な時に少し厳しめに科目ごとに計画を立てる。進捗状況を見つつ実行する。1日の終わりに評価する。明日以降の計画をさらに厳しく又は少し緩く改善する。という流れだった。本格的にそのスタイルが身に付いたのは、1月28日に「2月28日までに短答の内容を完璧にしよう」(3月から短答直対が始まるから)と決めた時からだ。そして勉強時間の簡単な分析をし、2.3月は朝7時半?9時20分、午前9時半?13時、午後13時45分?17時、夜17時半?21時35分に大まかに分けてその都度気分を切り替えて勉強してた。

    12月短答前は直前に理解する余裕も時間もなくひたすら暗記して詰め込んだが、間に合わず、あと7点足りなかった。まんべんなくけれど重要論点や苦手論点は重点的にという意識で勉強してた。その日の朝の電車で計画を立てスマホのロック画面にしてた。12月本番は必ず合格出来るという自信はなかったため今までの自分の実力試しだと思って受けた。本番の監査でトントン音をたてるうるさい人がいたので耳栓を持って行かなかった事を反省した。 5月短答前は短答と論文の勉強をどう両立させるかずっと考えてた。そして論文の勉強で理解して短答で覚える場所を減らし、個別で覚えていなくても論文の流れで解けるものや、趣旨がわかるので基礎知識から考えれば分かるものを増やすことにした。

    12月短答組に絶対負けたくなかった。12月前に余裕な顔をしてたり12月後に少しペースを緩めて勉強してる姿を見たりして、絶対追い抜きたいと思った。心の中で青い炎が常に強火で燃えていた。その炎が活力となって1月28日~5月本番まで誰よりも本気で勉強してた。論文の難しさの現実を知るまでは論文1位になると書いた紙を家に貼っていた。ほとんど短答の勉強に時間を使いながら、夜答練前の午後に1~2時間くらいものすごいスピードで勉強して、租税以外の論文答練を全部受けてた。経営、企業、監査についても、私は迷わず受けてた。なお、論文第一回公開模試は会計学だけでした。5月受かってから初めて解くより、今時間使って難しくても解いてレベルを体感しておいた方がいいと思ったから。貴重な時間を使うのに白紙提出するのは嫌だったので、(やるなと言われたけど)範囲に合わせた勉強してでも解答用紙「全て」を埋めるようにした。結果として、12月短答組より順位が多いこともしばしば、私は心の中でしめしめと思っていたのである。

    勉強し過ぎてた。無理してないと自分に言い聞かせながら無理をしてたので、色々あった。 勉強時間は自分の限界まで作ったので、週7で学校に行き開館数十分後から閉館までだいたい自習室にいた。でもちゃんとストレス解消法があり、家にいる時は勉強せずにアニメを見たり風呂場で歌ったりしてた。ただ常に限界まで勉強してたので、勉強中に麦茶が飲めず水しか飲めなくなったり、栄養ドリンクが側にないと不安だったりした。日曜日は自由に来てただけなので、お昼ご飯を食べない日も多かった。また雨の日に頭痛が治らなくて勉強できない時など本当に辛い時は帰った。気分が落ち込んでうつろな目から回復しそうにない時に帰ったこともあった。答練開始15分後に部屋を飛び出して過呼吸になっていきなり涙が止まらなくなった時もあった。…だから、とにかくもうやばいと思ったらすぐ帰った方がいい。

    5月後から8月本番へ向けて、メンタルとの闘い。短答は2回目だったので合格へ向けて一直線で努力できた。色々と改善して本気で完璧を目指して勉強し、5月短答公開模試9位本番35位合格とかなり良い結果が出た。最初はこのままの勢いで8月へと思っていた。しかし私も周りも燃え尽き症候群になっていた。それでもやってなかった租税の消費税と所得税と理論をやり、4.5月の短答特化で忘れた論文の勉強を取り戻した。論文の勉強を短答に活用するのはやってきたが、その逆は症候群のせいで私にはあまり出来なかった。短答特化の間に12月短答組が力をつけていたので以前のように論文答練で順位を上回るのは厳しかった。ここで差がでるのかと思うと悲しくなった。5ヶ月分遅れてるし間に合うのか不安だった。でもせっかく8月受けれるんだし、やるしかない。出来なくてもやる。出来っこないをやらなくちゃ。毎日ポジティブな言葉をスマホに打ってやる気を出してた。やっぱり5→8は無理だと、何度も思ったけど、今サボって本番で後悔したくない、今無理なのか考えるんじゃなくてとりあえず本番全力でぶつかってから考える。全力で頑張るのはきっと良い経験になる、来年もし受けなきゃいけなくなった時に役立つ。と色々考えた。

    8月本番。「3日間全力を出し切る」を目標に頑張った。

    前日に、3日間何が起こるかわからない……なら何が起こってもおかしくないんだと割り切った。また5ヶ月差はしょうがないわと開き直ったり、簡単な問題から解けば大丈夫だと思ったりした。友達や家族、先生色んな人に支えられてここまできたんだ、頑張ろう。と思ってた。1日目終了後やばい租税足切ってる可能性しかないと思っても、想定内だし2.3日目も全力でやった。とにかく3日間目標を反芻しやりきった。

    (最後に。長々と私の勉強方法を紹介しましたが、皆さんも合格したいという気持ちを強く持って、自分なりの勉強方法で頑張って下さい。特に5→8を目指す人、すごく大変だと私も身をもって経験しているので分かるのですが、本当にメンタルを強くもって頑張ればきっと良い結果が出ると思うので、本当に応援しています。

    (2016年度公認会計士試験 入門生 12月短答8月論文合格)


    1.短期合格するために
    ① 計算科目を早く仕上げる
    公認会計士試験に一発合格するためには、計算科目の早期完成が必要となります。計算科目は一度身に付けると忘れにくく、かつ安定して点数稼ぐことができるため大きな武器になります。そして計算が固まれば、勉強時間を理論に捧げることができます。計算が出来なければ、点数が安定しないばかりか、理論の勉強も中途半端になってしまいます。実際私の周りの専門課程で合格した人は、全員が計算を武器にしていたと思います。 計算が苦手な人は、9月くらいまでは計算に専念しても良いと思います。理論は電車等の隙間時間に軽く復習する程度で十分です。それくらい計算は重要です。

    ② 勉強時間の確保
    公認会計士試験は、受験勉強に専念するのであれば、誰にでも合格できる試験だと思います。ただし、受験科目も多く、計算問題を速く解けるようになる必要がある点から、短期合格をするためには勉強量が最も重要になってきます。この勉強量は本人の意識によって決まるので、自分を律しない限りは高まりません。そのため、私はスマホを自宅に置いておく、早起きの習慣をつける、友達と遊ばない等、勉強時間を極限まで確保しました。気分転換が必要なときは、勉強場所を変える、散歩するなどし、なるべく無駄な時間を過ごしませんでした。

    ③ 意味を理解する
    短期合格するためには勉強量を十分に確保するだけでは足りません。公認会計士試験の特に論文式試験では、現場対応型の問題が多く出題されます。現場対応型の問題とは、テキストに記載されている規定・概念を一字一句そのまま解答するのではなく、事例にあてはめるなど、応用させる問題のことを言います。これらの問題に適切に解答するためには、その規定・概念がなぜ存在するのか、他の規定・概念との関係など意味の理解が重要です。また、理解することで暗記の量も減らすことができ効率的な勉強が可能となります。 理解を深めるために私が行ったことを紹介します。思うに、普段から意味を考えながら講義に臨むことが最重要です。私はそれに加えて、各会計基準をまとめました。ここでは、各規定が他の規定とどのような関係にあるのか、そしてどのような考え方が根底にあるのかを学ぶことができました。このように、自分なりのまとめを作るのも理解するための一つの手だと思います。また、この方法は財務会計に限らず、他の科目でも効果的だと思います。

    2.私の勉強方法
    ここでは、私の勉強方法を紹介します。私の勉強方法がベストとは限らないので、あくまで参考までに。

    ① 軸足はテキストに
    短答、論文共にテキスト派と肢別・答練派が存在します。おそらく肢別・答練派が多数派だと思いますが、私はテキストを中心に、足りない部分を肢別・答練で補いました。その理由は網羅性を重視したからです。基本的にテキストの一部が肢別や答練で出題されるため、肢別や答練しかやらないと論点に一部漏れが生じる可能性があります。私の性格上、知らない論点を作るのが嫌だったので全科目テキストを中心に勉強し、全科目テキストは隅から隅まで目を通しました。

    ② アウトプット→インプット→アウトプット
    勉強は答練・肢別などアウトプットから先に行いました。それは、重要論点を理解すると同時に、何が試験に良く出るのかを把握し、何が重要論点なのかを見極めるためです。その後は重要論点を中心にテキストを何度も何度も読み込みました。多い科目だと30周~50周は読んだと思います。そして、直前期には再び肢別、答練を解いたり、自分で問題を想定ながらテキストを読んだり、アウトプットをしました。

    3.科目ごとの勉強法(短答編)
    【財務会計論】
    財務会計論は短答式試験の合否を決める最も重要な科目です。財務を制せずして合格なしと思った方が良いです。

    ① 計算
    財務会計論の約半分は計算です。私はテキストの例題と問題集を2周、ST答練Ⅰを2年分それぞれ3~4周しました。大原のST答練Ⅰはほぼ全論点を網羅しているので、STⅠだけを完璧にすれば合格できると思います。数値や問われ方を変えられても解けるならば、十分だと思います。

    ② 理論
    理論は知っているか知らないかの世界なので、私は大原の教材に記載されている規定を網羅しました。具体的にはテキストの隅から隅まで読み込み、加えて肢別、直対答練、過去問をそれぞれ4~5周しました。ただしテキストに載っていない項目は比較的出題可能性が低いので、時間のない場合はテキストの隅から隅まで網羅すれば十分だと思います。ちなみに網羅とは、全項目の正誤判定が正確にできる状態です。

    【管理会計論】
    ① 計算
    計算は8~9問程度出題されます。管理の計算は、時間との闘いです。また、すべての問題に解答しなくても合格できるため、解ける問題を解き、解けない問題を解かなかったかが合否を左右します。私は、問題集を3周、ST答練Ⅰ、過去問をそれぞれ3~4周しました。また、勉強初期から計算スピードを高めることを意識しながら、勉強しました(下書きの量を極力減らす、自分なりの計算パターンを構築する等)。ただし、財務の計算と同じく、大原のST答練Ⅰはほぼ全論点を網羅しているので、STⅠだけを完璧にすれば十分合格できると思います。加えて、解答の順序を間違えると時間が足りず点数が伸びないので、直対答練・公開模試・過去問で効率的に点数を稼ぐ練習をすべきです。

    ② 理論
    理論は、管理会計論の約3割の配点を占めます。理論の内、約半分は原価計算基準から出題されます。私は、原価計算基準のみを勉強し、それ以外は勉強しませんでした。原価計算基準は、よほど細かいところを突かれなければ正誤判定できる程度には仕上げました。ただし、時間のない場合は、原価計算基準は答練とテキスト記載の部分だけ勉強すれば十分だと思います。さらに言うと、管理会計論の理論は、計算と関連するので、全く勉強しなくても計算ができる人であれば半分程度は正答できると思います。それゆえ、勉強の優先度は高くありません。

    【監査論】
    短答式試験の監査論は、テキストの分量の割に監査実施論があまり出題されません。監査主体論、監査報告論、GC、四半期レビュー、内部統制監査、品質管理など試験に良く出る項目をある程度絞ることができます。そのため、私は、これらの項目のテキスト、肢別、直対答練、過去問を少なくとも5周はしました。その後、直前期に監査実施論を軽く2、3周しました。監査論特有の注意点として私が感じたのは、まず過去問はそのまま出たりするので、必ずやるべきです。また、その場で考えれば解ける問題も比較的良く出るので、理解が特に重要です。

    【企業法】
    企業法の約8割が会社法で、残りが商法総則、商行為法、金商法です。会社法を完璧にし、余裕があれば商法総則、商行為法も完璧にしましょう。金商法は勉強しなくて良いです。企業法の点数は、条文を知っているかどうかでほぼ決まります。そこで、私はテキストの条文を正確に網羅し、30周くらいは読み込みました。その際、テキスト記載の論点まとめ表も活用し、効率的に覚えました。また、同時に肢別、直対答練、公開模試を3,4周し、テキストの理解を深めるとともに、不足する知識を補いました。

    4.科目ごとの勉強法(論文編)
    【財務会計論】
    ① 計算
    短答までに計算をほぼ固めたので、特に論文式試験に向けて計算の対策はせず、計算能力の維持のために論文答練を解いたりしていました。

    ② 理論
    論文式試験では、テキストに載っている内容を書き写すだけの基本問題も出ますが、現場で考えさせる難問も出ます。重要なのは、基本問題を正確に解答することです。そのため、私はテキスト基本論点の暗記→テキスト応用論点の暗記→論文答練・公開模試の暗記→過去問の暗記の順に行いました。時間のない人は、テキストだけ完璧にすれば、十分だと思います。なお、暗記とは丸暗記ではなく、問いに答えられる程度の暗記です。ただし、問の核心になる部分は結論の背景は正確に暗記しました。また、理解も重要です。理解は、暗記を効率的に行う助けになる上に、問いに対する答えを見つけるためにも重要です。何を問われているかがわからなければ、暗記しても無駄だからです。

    【管理会計論】
    ① 計算
    管理会計論は短答と同様、時間との闘いです。そのため、解ける問題を優先的に解く練習を論文答練、過去問を用いて行いました。ただし財務と同様、それ以外にはあまり対策をせず、計算能力の維持のために論文答練を解いたりしていました。

    ② 理論
    論文式試験の管理は理論のウエイトが高く、基本問題を落とすと痛手になるので対策する必要があります。理論は暗記吐き出し型の問題、現場対応型の問題両方出ます。現場対応型の問題は比較的難易度が高めなので、私は暗記吐き出し型の問題への対策を重点的にしました。具体的には、テキストの論文出題箇所、論文答練を丸暗記しました。その後余裕ができた段階で、現場対応型の問題への対策として、理解に努めました。具体的には、なぜその方法が存在するのか、メリット・デメリット、他の方法との関係等をまとめたりして理解しました。

    【監査論】
    監査論は、第1問は監査の総論的な問題が第2問は実務的な問題が出題され、自分で考えさせる現場対応型の問題が中心です。監査論の問題(特に第1問)は、結論を正確に導くことが最も重要です。ちなみに私は、第1問の大部分の問題で結論を間違えたため、第1問は足きりする点数でした。それから、理由づけも重要になってきます。結論と理由を矛盾なく書けるようになって初めて監査論は点数が伸びてきます。私は、こうした監査論の試験の特徴を最後まで掴めず、テキスト、答練、監査基準前文の暗記を重点的にやった結果、あまり点数が伸びませんでした(第2問は私の勉強方法でも対応できましたが)。監査論は結論を正確に導くための理解と文章を書く力が必要だと思います。

    【企業法】
    企業法は条文を用いて事例の問題解決をする問題や、趣旨を含めて説明させる問題が出題されます。条文を用いて論述する必要があるため、相当の対策が必要です。本番では、難問と基本問題が半々くらいで出題されます。難問は適当にそれっぽい条文を書いておけば十分合格点が取れますが、基本問題はそれなりの精度ある解答をする必要があります。基本問題は、大原の問題集にすべて収録されているので、大原の問題集はすべて暗記しましょう。また、精度の高い答案を作成するため、事例分析→問題提起→規範定立→あてはめ・結論の流れを意識して論理に矛盾が出来ないように答案を作成しましょう。また、私は問題集の暗記に加えて、条文を速く見つけるために法令規準集も読み込みました。意外と企業法は時間に追われるので、本番でも非常に役立ちました。

    【租税法】
    ① 計算
    租税法の計算は、私の感覚ですが法人税法が6割、所得税法が2割、消費税法2割で構成されています。範囲はかなり広いですが、的を絞っても合格できる水準に持っていくことができます。また、時間に追われるのでなぜこういった処理をするのかを理解するのに加えて、早く問題を解くため数多く問題を解くことも重要だと思います。

    (法人税法)
    まず、テキスト付属の問題集を2周くらいして基本的な問題を解けるようにしました。その後は論文答練の上級項目以外を2,3周しました。私の場合、割と余裕があったので直前期に上級項目を触りました。問題集+論文答練の上級項目以外を8割程度仕上げれば十分だと思います。

    (所得税法)
    論文答練の上級項目以外を3周しました。所得税法は範囲の割にあまり配点がないので、答練で出てきた論点だけ押さえれば十分だと思います。

    (消費税法)
    テキストの読み込みと論文答練の上級項目以外を3周しました。消費税法は計算の仕組みさえ押さえれば非常に簡単で、答練でも本番でも満点を取ることは難しくありません。まずは、テキストで間違えそうな項目だけ押さえ、論文答練を繰り返し解くことが効果的な勉強方法だと思います。

    ② 理論
    計算が出来るようになって来れば、理論も自然と出来るようになってきます。なので、基本的に対策不要です。論文答練で答案の書き方を学べば十分です。私は、それに加えて条文を速く見つけるために法令規準集を読み込みました。

    【経営学】
    経営管理
    経営学の第1問は経営管理からの出題です。計算の要素は一切なく、理論だけです。しかも記述式の問題は少なく、ほとんどが語句の記入です。そのため、語句を暗記しないと点数は伸びません。私は主にポケコンを使用しました。ポケコンの語句をすべて暗記するだけで十分だと思います。

    ファイナンス
    経営学の第2問はファイナンスからの出題です。ファイナンスはほぼ計算で、ファイナンスが経営学の肝となりますので、十分な対策が必要です。また、ファイナンスは高度な数学の知識は必要ありません。二次方程式が解ければ十分です。私は、授業で学んだ解き方をそのまま答練で試しながら、徐々にできるようにしていきました。授業は超分かりやすいので、授業+答練演習2、3周で十分だと思います。

    (2015年度公認会計士試験 入門生 12月短答8月論文合格)


    受験勉強中の生活について
    私は月曜から土曜日まで大原に通い日曜日を休みにしていました。 大原に通う日でステップのない日は、朝9時ごろに来て夜9時ごろに帰るようにしていました。 会計士試験は勉強期間が長いので、体調を整えモチベーションを保つことが重要だと思います。そのため、家に帰ってからや休みの日などはテレビを見たりして勉強以外のことをすることで、気持ちを切り替えるようにしていました。 さらに睡眠時間を削ると翌日集中できないことがあったので直前期であっても8時間程度寝るようにしていました。

    勉強全体について
    会計士試験は範囲が非常に広く「足切り」もあるため、苦手科目を作ってしまったり誤った勉強の計画を立ててしまったりすると不合格になる可能性が高くなる試験です。

    そのため私はバランスよく勉強することを心がけ二週間から3日程度の期間を設定しその期間の計画を事前に立てていました。私は計画を以下の手順で立てていました。まず、自分の1日の勉強時間を把握します。次に自分の今の実力を把握してどの科目にどれの時間を割り当てていくかを決定します。そしてその時間に何を使って勉強するのかを決めるというものです。

    計画を建てずに場当たり的に勉強をしていると肢別問題集などのボリュームのある物に時間を取られすぎて偏ってしまい、本当に必要なことができなくなる事があります。ですので、計画を立てて勉強することが非常に重要だと思います。

    普段の勉強の進め方について
    まず、短答の勉強についてですが、どうしても覚えなければいけないことが多いので授業期の頃から教科書などを丸暗記しようとしてしまいがちです。しかし、短期間で合格することを目標としている場合全てのことを暗記することはほぼ不可能です。また、教科書に載っていなくても教科書の内容を理解していれば正答できる問題も多く出題されています。そのため私はまず、内容を十分に理解することを優先しました。そして理解が十分にできた後、試験の直前に細かい内容を暗記していくのが最も効率的だと思います。類似する他の論点と比較をすることは内容の理解をする上で大きく楽立ちました。また、直前に焦ることを防ぐために普段の勉強の時から直前に覚えるような細かい内容に付箋など目印を付けておきました。

    私の体験ですが企業法と財務会計論は内容を理解することを意識し他勉強ができていたので7割と8割を取ることができました。その一方監査論は後から思うとそうできていなかったので4割以下しか取れませんでした。この結果から内容を理解することがいかに重要かを身を持って体感しました。

    具体的な勉強についてですが企業法は教科書の量が多いかったので授業期から自分で概要の記憶用のまとめを作ってから記憶の確認のために肢別問題集を解きはじめました。

    財務会計論についてはまず計算問題は毎日やるようにしました。これは他の科目でも言えることですが、計算問題をやらない期間を作ると計算の能力が著しく低下します。そのようなことがないようにどんなに得意でも数日に一度はやるようにしましょう。理論についてですが、まず教科書を用いて類似論点との比較をしてまとめてみたり、過去問から出題パターンを分析したりしました。そのあとに、細かい注記事項や概念フレームワークなどを暗記しました。

    管理会計論の計算についても上述の通り毎日やるようにしていました。理論についてですが本試験では基礎的な内容のみが必ず正答できるよう原価計算基準を中心として対策しました。

    監査論についてはあとから思い返すと無意識のうちに丸暗記をしようとして教科書を見つつ肢別問題集をひたすら繰り返すだけになっていたと思います。肢別問題集は問題数が多く正しく用いれば役に立つ教材ですが使い方やそのタイミングを誤るとできるようになった気はしますが時間を失うだけで力にならないことがあるので注意が必要だと思いました。

    また、覚えなければいけないことが多いのでインプットばかりが重要だと思うようになりがちですが、本試験においてはアウトプットがうまくいかないと合格できません。短答式試験の勉強をしているうちは答練も少ないので自分で定期的に確認テストをしてアウトプットの練習をしながら自分の実力を測っていました。

    次に論文の勉強についてですが、まず特に印象に残っていることをお話します。短答式合格後であるため知識自体はありました。しかし、私は今まで文章を書く機会が少なかったので文章力がありませんでした。文章力がないと問題で問われている事自体はわかっているのに回答しても得点につながりません。私は試験勉強の中でこの時期がモチベーションを保つ上でも一番大変だったと思っています。文章力をつけるための対策として長屋良先生が作られた監査論の問題を解いてそれを先生に添削してもらうということを2ヶ月ほどひたすら繰り返しました。先が見えないので辞めたいと思ったこともありましたがそれを乗り切ることができた時にはほぼすべての科目で得点が伸びました。辛かった分得られたものも大きかったので努力してよかったと思いました。

    その一方で論文式試験では共通点や相違点など関係性を問う問題が特に会計学・監査論で多く出題されています。私は短答式試験の頃から論点ごとの関係性を考えて覚えるようにしていたのでそういった問題が得意でした。この点からも短答式試験対策の頃から内容を理解しながら覚えるようにしていてよかったと感じました。

    具体的な勉強についてですが、会計学の計算については計算力を維持するため、短答の時と同様に総合問題を最低でも毎日一問以上解くようにしていました。財務会計論の理論については大原の答練を繰り返し解き基礎を押さえるようにしていました。管理会計論の理論は埋没問題になるような難しい問題が多く出題されるので本試験で原価計算基準に書かれていることや基礎的な考え方を用いて記述できるような問題が確実に正答できるようにする程度の対策にとどめていました。

    企業法は条文の趣旨を覚えることと事例問題において分析する能力を高めることを中心的な目的として勉強していました。趣旨を覚えることですが趣旨がかけないと大きく減点されるので必ず覚えておく必要があります。また事例分析ですが事例問題でこれができないと致命的な減点を受けます。大原の問題集には事例問題が少ないので私は答練を用いて対策しました。

    監査論は上述の通り長屋良先生が作られた監査論の問題を解いてそれを先生に添削してもらっていました。

    租税法は12月短答合格後から授業と答練は受けていましたが問題演習や簡単な計算問題以外の復習は5月頃まで一切行いませんでした。5月以降の対策ですが、租税法においては法人税計算の割合が大きいので法人税計算の問題集を中心に対策しました。消費税・所得税の計算については答練の復習をするだけでした。また、理論については7月以降に理論対策のテキストの後半以降に載っている過去問を解き始めました。

    経営学は私が数学が苦手だったのでファイナンスの計算を早めから主に答練を用いて対策しました。組織論・戦略論などの理論分野に関しては7月以降に対策を始めました。試験委員対策など追加の情報が多くどこにメモしたかを忘れることがあります。暗記するときに混乱しないように一つのものに集約しておくほうがいいと思います。

    答練について
    大原の答練は回数が多いので試験に慣れることや、アウトプットの練習、自分の実力測ることにとても役にたちました。しかし同時に、答練期には毎日のように答練があったので受けるだけでも大変だったと感じました。振り返ってみると体力的にもつらい時期でしたがこれがなければ合格はなかったと思います。

    答練の復習についてですが回数が多いので優先度をつけて復習するようにしていました。例えば基礎的な問題については正答できていたとしても3回程度復習するようにして正確に答えられるようにしていました。

    自分ではできたと思っていても答練では得点が低いことがよくありました。そのような時の多くは問題の本質的な部分の理解が少しずれていることが原因です。返ってきた答案と採点講評を用いて自分の答案のどこがだめで点がもらえなかったのかを考えると自分の改善すべき点が見えるようになるので効率よく得点を伸ばすことができるようになると思います。その点大原は採点後返却が早かったので役に立ったと思います。

    本試験・直前期について
    本試験一年に一度か二度しかないのでその直前は緊張や不安、焦りなどで極限状態になります。

    試験の時に過度に緊張していると普段では考えられないような失敗をおかしたり夜眠れなくなって体調を崩したりすることがあります。さらに、本試験は模試以上に体力を消耗するので前もって十分体力を回復させておく必要があります。ですので、安心して気持ちを落ち着かせることが重要だと思います。

    そのために私がしていたことを紹介します。

    まず、2週間ほど前から直前の数日間に行う最終確認の内容を事細かに計画していました。そうすることでやり残した感からくる不安を軽減する事ができたと思います。

    また、答練の時からルーチンを作りそれを行うようにしていました。例えば始まる前にストレッチをして体をほぐすことや会計学・経営学・租税法は計算問題から解くといったような事です。

    ルーチンは自信をよみがえらせ、普段の実力をシビアな場面で発揮できる心理状態を作るという効果があるそうです。 

    ...最後に私は特に能力が高かったわけではなく先生方の指導などで自分にあった正しい勉強が出来たからだと思います。

    会計士試験は科目数も多く試験が一年に一度か二度しかない試験なので、高い能力があって努力をしていても勉強法が間違っていたり自分に合わなかったりすると合格するのに時間がかかってしまいます。

    大原の先生方は親身になって相談に乗ってくださるので、勉強の仕方についても先生方などに相談することが大切だと思います。

    (2015年度公認会計士試験 専門課程 5月短答8月論文合格)


    (経営学)
    (計算)
    論文用の勉強を始めたときは最初のインプット(2、3月)からだいぶ時間が空いていたので、まず計算問題をテキストの初めから解き直した。一周したら経営の答練を計算問題だけやって確認。自分は計算が得意な方ではなかったので(数学が苦手)大分苦戦したが反復練習を繰り返したらそこそこはできるようになった。 計算問題は公式を覚えているかどうかの問題からその場で機転を利かせて解かないといけない問題まであるので、公式は丸暗記必須かつ、この公式は何を意味しているのかを覚えた。答練の問題は周りに聞いてできないといけない問題と解けなくてもいい問題を判別した。ある程度計算に慣れたら基礎、応用、直対を何度も解き直して周りができるところを確実に解けるようにした。計算は慣れてきたころから一日2答練くらいのペースで解いていったら2回目の公開模試までには何とか形にはなってきた。

    (理論)
    「理論はやってなくても計算で取れれば足切らない」とよく言われるが、自分はそもそも計算に自信がなかったので理論も最終的には12月合格組と同じくらいの量を覚えた。理論は計算がある程度形になってから始めたので、理論は7月ごろから本格的に始めた。時間がない中、効率的に覚えるために最初はポケコンを暗記しようとしたが、答練では特定のワードを答える問題よりも理論の意味や複数の理論に関連した問題が出題されるためあまり実力にはならなかった。その後はテキストに戻ってテキストを読みつつ白紙に理論の意味や関係性を書き出しながら暗記した。答練はテキストに記載されている論点がしっかり覚えているか確認の場にして、テキスト記載外の論点は事後的にやれるようにする。 理論問題は覚えることは多いが本試験で出題される論点はその内のごくわずかなので広く浅く覚えることを意識して、単語さえ覚えていればいい物、単語と意味を覚えていないといけない物、単語+意味+他の単語との関係性を覚えてなければいけない物を把握して(12月合格組から大体聞いた)優先順位をつけて勉強した。また、単語を覚えていればいいものについては自分の好きなものや趣味に絡めて覚えて覚えたものも多い。 経営の理論については2回目の公開模試の時点でも全くできておらず、その辺りから危機感を感じて電車の行き帰りでは専ら経営のポケコンを読んでいた。 結果本試験では一問目にテキスト範囲外の論点、二問目はテキスト範囲内の論点が出題され、一問目は一つも正当できなかったが、二問目はすべて正当できた。

    (租税法)
    (法人税)
    1月にインプットの授業の機会があったが、自分は5月短答に専念したかったため、授業に参加しなかった。後から考えるとインプットだけしておいて後は短答後まで放置した方が良かったと思う。 短答後、法人税はインプットを良先生にマンツーマンでしてもらいその後一週間租税の問題集しかやらない週を作って特訓した。ある程度問題集ができるようになったら答練に移行して以降問題集はやらずに答練だけをひたすら回した。 答練の問題は応用、直対につれて解けない問題の方が多くなってくるので、先生や12月合格組にやらなくていい問題を教えてもらってその論点に関しては完全に放置した。逆に上級のテキストの論点でもすぐに覚えられるものについては事後的に覚えた。 法人税は特に本試験の得点源になるので、法人税の答練だけを何度も解き直して毎回不正解だった所をメモして次回解いた時に前回解けなかった問題は解けるようになったのか、解けた問題は間違えなかったかを確認する。 2回目の公開模試までには法人税は解くべき論点は解けるようになった。

    (消費税)
    勉強自体は法人税が答練反復練習の段階になった頃から始めた。インプット後、消費の分類から覚えだしたが、消費税は問題の形式と流れを理解してから消費の分類を覚えた方が分かりやすいと感じた。 消費は2回目の公開模試の時点では全然ダメで公開模試後くらいから法人税と同時進行で答練を回して法人税のやり方と同様の反復練習を行った。

    (所得税)
    消費税のインプットと同時期くらいに勉強を始めたが、本格的に勉強を始めたのは2回目の公開模試後。 所得税は法人、消費税と比べると法人:消費:所得=7:2:1くらいのペースで始めて、直前で法人税が形になってきたころは5:3:2くらいの割合で勉強を進めた。 所得は控除の種類さえ覚えていれば(金額を覚えていなくても基準引けば分かる)得点になる問題も多いので主にそこだけは落とさないように意識して勉強した。また、基準引いても基準の計算式は縦書きで見にくいしその場で理解して対応するのは難しい物もあるので事前に式を自分なりに理解して数字は基準を参考にできるようにした。

    消費、所得のインプットはしっかり授業を受けた訳ではなく、良先生や12月合格組にやり方を教えてもらった程度だったので最後まで不安感は拭えなかったが、実際ふたを開けてみると基礎応用答練レベルをしっかり理解していれば足切りしない程度の点数は取れると実感した

    (理論)
    所得同様2回目の公開模試まで放置していた。法人消費所得すべてに頻出の条文があるのでそれは覚えた。が、本試験では全くできた気がしないし多分できなかったので最低限の事さえ知っていれば大丈夫。

    (2015年度公認会計士試験 入門生 12月短答8月論文合格)


    (短答編)
    (財務会計)
    この科目は短答で500点中200点を占めるため特に重要な科目であるといえる。そのため、私は財務会計に特に時間を割いた。まず、計算についてである。財務会計の計算は反復練習することが重要であるため、私は教科書の例題レベルの問題を解けるようにした後にステップや答練の問題を繰り返し解くようにした。ここでのポイントは単元ごとに学習するのではなく、様々な単元の問題をランダムに学習することである。また、私は11月ごろまでには計算をできるようにしたが、もう少し早い段階で計算をできるようにしていれば他の科目に割く時間を増やすことができたので良かったと思う。次に理論についてである。財務会計の理論は難しく、覚えることの多い科目である。そのため、内容を理解し、まとめを作るなどしてできるだけ覚える量を減らすことが望ましいと思う。しかし、私は理解し、まとめを作っている時間的余裕がなかったため、教科書ベースで暗記を行い、肢別などを利用し知識の確認を行った。論文のことを考えると内容を理解する学習を行った方が良かったと思う。

    (管理会計)
    この科目は短答のすべての科目のうち最も試験時間が足りなくなる科目だと思う。そのため、計算については速さと正確さが必要となる。そこで私は管理会計の計算構造について理解することをまず行った。計算構造を理解することで無駄な計算や下書きを減らすことができるからである。その後は財務会計と同様にステップや答練の問題を繰り返し解くようにした。また管理会計は試験時間が足りなくなる科目であるため、時間を計って解く問題と解かない問題を取捨選択する練習をする必要がある。次に理論についてである。管理会計の理論は教科書レベルの内容を理解していれば十分だと思う。そのため、私は教科書ベースで内容の理解と暗記を行った。また、原価計算基準については必ず出題されるため、試験直前に暗記する必要がある。

    (企業法)
    この科目は正確な暗記が必要となる科目である。そのため、自分が覚えやすいようにまとめを作ることが望ましい。私は教科書や肢別の後ろについているまとめに必要に応じて書き込みを加えたもので暗記を行い、肢別を利用し知識の確認を行った。私は、9月を過ぎてから企業の勉強を本格的に始めたため、時間が足りなくなってしまった。そのため、企業でよく出題される単元に絞って学習を行うことで最低限の点数は取れるようにした。最終手段として単元を絞って学習するのはアリだと思うが、この場合は企業を得点源にすることは期待できないため、自分の能力と他の科目の勉強の進捗度を考慮して企業の勉強を始める時期を決めるべきである。

    (監査論)
    この科目は理解することが重要な科目だと思う。そのため、内容を理解し、暗記する量をできるだけ減らすことが望ましい。しかし、私は10月を過ぎてから監査の勉強を本格的に始めたため、教科書ベースでの内容の確認と過去問を利用した知識の確認しか行うことができなかった。そのため、暗記はほとんど行わず、かつ理解が中途半端な状態で本番をむかえてしまったので結果は悲惨だった。監査に関しても自分の能力と他の科目の勉強の進捗度を考慮して勉強を始める時期を決めるべきである。

    (論文編)
    (財務会計)
    論文の財務会計の計算については、短答後から5月短答が終わるまではほとんど放置していた。そのため、計算力は落ちていくが5月短答後から計算力を戻せば十分間に合うので気にしなくてよい(放置できたのは12月短答までに計算をできるようにしていたからであり、苦手な分野がある人は克服する必要あり)。次に理論についてである。論文の財務会計の理論は短答と違い内容の理解と暗記が必要になってくる。そこで、まず内容を理解するためにまとめを作った。自分でまとめを作ることで内容の理解と整理が行えるので効果的だと思う。次に類似論点や様々な場面で利用できる考え方(一取引二取引等)をピックアップする。そうすることではじめてみる問題が出てきてもそれらの考え方を利用して問題を解くことが可能になる。そして最後に各論点についての暗記を行う。このとき、私は答練や問題集を何度も回すことで暗記を行った。

    (管理会計)
    管理会計の計算については、財務会計の計算と同様に5月短答が終わるまではほとんど放置し、5月短答後から計算力を戻した。次に理論についてである。論文の管理会計の理論は基本的には教科書ベースの内容を理解し書けるようにしておけば十分であるが、予算・事業部・意思決定に関しては良先生が作ったプリントを追加でやる必要があった。また、管理会計の理論は計算と絡めて学習する方がよい。

    (企業法)
    論文の企業は1問につき500~1000文字程度の文章を書く必要があり、問題集に載っている全ての論証例を丸暗記することは困難である。そのため、問題に対してその場で作文する必要がある。そこで、まず私は問題集の論証例を理解することを行った。次に定義と趣旨の暗記を行った。最後に問題集のフローチャートを繰り返し確認することで論証の流れを覚えた。このように3段階に分けて学習を行った。

    (監査論)
    監査は短答までで理解が不十分であったため、まずは内容の理解をすることから始めた。ここで私は良先生が作った基礎問題をひたすら解くことで内容の理解と書く練習を同時に行った。内容の理解ができたら次に様々な論点の暗記をするために、良先生が作った問題集を何度も回した。これと同時に定期的に過去問を解くようにし、本番の問題に慣れるようにした。

    (租税法)
    租税は5月短答までは答練の見直し程度しか行わず、本格的な勉強を始めたのは5月短答後である。計算に関してはまず、法人税から勉強を始め、消費税、所得税の順に勉強した。法人税については問題集のランクA・Bの問題を繰り返し解き、それができるようになったらステップと答練を繰り返し解くようにした(基礎と応用のみ、直対は余裕があれば)。消費税はまず全体の流れをつかむ必要がある。その後、課税、非課税等の分類をできるように何となくのイメージを付けられるようにする。所得税は簡単な問題は取れる程度の勉強で十分である。理論に関しては、問題集の事例形式の問題と答練をこなせば十分である。

    (経営学)
    経営は12月短答後から計算に関しては対策する必要がある。この計算は数式や文字が苦手な人にとっては少し苦労する可能性があるため早めにできるようにする。理論に関しては、5月短答後からで十分である。本番では教科書に載っていないことがでることも多いため、理論の暗記に使う時間を考えた方がよいと思う。

    (2013年度公認会計士試験 上級生 5月短答8月論文合格)


    (財務会計論・管理会計論 計算)

    テキストに載っている典型的な論点については、その論点について何の知識を持たない人に自分が説明してその人に理解させることができるかどうかについて考えます。理解させることが自信を持ってできると判断したら、その論点はもう大丈夫である程度の問題に対応できます。もし理解させることができない、又は少しでも理解させることに自信を持てなかったら、その論点について確実に理解したとは言えず、少しいつもと違った問題には対処できないことがあります。こういったようにして人に教えれるレベルまで持って行けば良いと思います。かといってこれは主に典型的な論点においてやるべきであり、細かい論点やあまり問われない論点についてはここまでのレベルに持っていかなくても良いと思います。 あと、答練等の計算問題についてはAランクについては確実に合わせれるようにします。そして答えに辿り着くまで最短のルートで求めるようにして無駄な事をしないようにするためにどういう処理や工夫をすればいいかをいつも考えます。簡単な問題を確実に正解することが一番得点を上げることに結びつくと思います。なのでBやCランクの問題を正解することよりも、Aランクを全て確実に正解することを常に心掛けることが大事です。答練等の実施時にはそれを常に心掛け答え合わせしたときにどれだけAランクの問題を確実に解けたかを確認します。そしてもしAランクの問題を間違えた場合には、単なるミスをしただけで次は正解できると捉えるのではなく、なぜミスが起きたのか?どうししとけばミスを防げたのかを考えてまた同じミスをしないようにメモなどして次の答練等の実施時前に確認したりしました。このようにメモなどをして次また同じミスをしないようにするためのチェック機能を構築することが大事だと思います。

    (財務会計論・管理会計論 理論)

    計算とリンクするところは常にリンクを心掛けることが大事だと思います。そうすることで理論をしっかりと理解することができ、変わった計算問題が問われた際にも対応できると考えるからです。 短答では細い理論から出題されるからそれもおさえないといけないと思うかもしれませんが、まずは確実にAランクの理論をおさえ、細いのは余裕がある場合や本試験直前におさえれば十分です。大原のテキストに載っているものを完璧にすれば合格点は十分取れます。

    (監査論)
    (総論)

    監査論は全体が繋がっているので監査の必要性などの監査の大枠をまず確実におさえる。そしてそれに肉付けしていく。良先生のプリントの監査の全体像が載っているのをいつも勉強しているときに確認してどこの部分を勉強しているのかをしっかりと把握する。

    (短答)

    良先生のプリントを完璧にして練習で肢別チェックをして確認すればそれだけ十分合格点に辿りつけるのであれもこれもと手を出し過ぎないことが大事だと思います。細い部分は短答1週間前や1日前、当日に確認する程度で大丈夫です。法規集も改定前文は読んで、それ以外は別に読まなくても大丈夫です。

    (論文)

    良先生のプリントに載っているフローで流れを意識する。本当に理解していればあとは解答を書く練習をすれば解けるので理解することを大切にする。常に何を問われているのかを確認し、問われていることに対して素直に解答することを心掛ける。そして答練をやった後の解答の確認の際に論点ズレをしていないかをいつも確認する。論点ズレしたのであればなぜそれが起きたのかを考えると次にまた論点ズレが起きるのを防ぐことに繋がると思います。それを何回も繰り返して練習すれば良いと思います。

    (企業法)

    (短答)

    大原のテキストのマーカーヶ所と肢別チェックを完璧にすれば十分合格点に辿りつけます。細い部分も気になってそれにも手を出すと負担だと思うので、余裕のある人以外はまずはAランクを確実におさえ、それができたらBランクをおさえる感じにすれば良いと思います。Cランクは試験一週間前や一日前、当日におさえれば十分ですし、別に全くやらなくても大丈夫です。企業法は特にあれもこれも手を出し過ぎないことが重要です。そしてあやふな知識が一番問題を解くときに迷いを生じさせると思うので確実におさえることを強く意識して勉強したほうが良いと思います。あと、個人的な意見ですが問題を解く際に最初に選んだ肢が直感であったとしても合っている場合が多いと思うので、迷った場合には最初の肢を選択したほうが良いと思います。

    (論文)

    論文の対策としては問題集を使ってどういう書き方を解答として書けばよいかを練習します。趣旨をおさえることを意識して、条文を見れば書けるところは覚えなくてよいです。いきなり完璧を目指すのではなく、徐々におさえていく感じで良いと思います。

    (租税法)

    租税法はまず計算からおさえるべきです。なぜなら計算がある程度わかれば理論もわかってきて理論の勉強量を少なくできるからです。計算については問題集で典型的な論点を確実におさえて確実に答えを出せるようにする。そして細い部分は本試験ではあんまり出ないのでそれほど力を入れなくて良いです。理論については答練を使って理論の問題対策をすればそれだけで十分ですし、あまり他の科目と違って理論の勉強に力を入れなくても計算が出来れば出来るので理論の勉強時間は必要最低限で大丈夫です。租税は改正論点とかあったり範囲が法人税、所得税、消費税と範囲が多いのでまずは優先的に典型的な論点を確実におさえることを意識します。それができたら本試験で十分合格点に辿りつけます。

    (経営学)

    経営学についてはまず計算を確実におさえることが大事です。大原のテキストで確認して理解し、答練や問題集で練習すれば十分です。理論についても大原のテキストに載っているものだけをおさえれば大丈夫です。なので経営学もあれもこれも気になっていろいろと手を出すのではなく、大原のテキストを確実におさえれば本試験において十分合格点に辿りつけます。

    (まとめ)

    勉強する範囲が多いのでどの科目においても典型的な論点をまず確実におさえることを重視する。そしてあれもこれもと手を出すのではなく、大原のテキストを確実におさえるだけで本試験に対応できるので大原のテキストのみを利用するだけで十分です。あと、短答答練や論文答練などの点数が悪くても本試験で合格点が取れれば良いのであまり気にしすぎず、自分の足りないところを把握できて良かったというようにポジティブに考えて日々勉強に取り組むと気持ち的に落ち着けると思います。あと逆に答練などの点数が良かったとしても油断せずに日々勉強に取り組むことも気をつけたほうが良いと思います。

    (2013年度公認会計士試験 上級生 12月短答8月論文合格)


    ①毎回ゼロベースで考える

    ②白紙の紙に書き出す(フロー/イメージ)/毎回捨てる

    ③書き出せない所が分かっていないところ

    ④できるだけ話を一般化して考える

    ⑤白紙答案は絶対避ける

    ⑥要約しながら読む

    ⑦一つに情報を集約する

    ⑧問に答える

    ⑨分からないときは、上位概念から考える(演繹法)。あるいは類似論点との比較(帰納法)。

    ⑩暗記量を減らす為に理解する

    ⑪間違えたところは思考回路を修正する


    ①について

    従来はレジュメやテキストを目で追い単純に読書をするような勉強法であった。

    何度も繰り返し読むことで知識を上書きするようなイメージ。分からない論点があっても、基礎概念まで遡及せず、当該論点あるいは1つ上の上位概念に遡る程度であった。(わかっているところは省略し、効率的に単発で押えようとしていた。今振り返るとその時は分かった気になっていただけであった。結果的に非効率でもある。)そのため、より上位の概念との結びつきを考えることができていなかった。また、どこが自分が分からないポイントなのかを自分で発見することができなかった。結果、論点を暗記せざるを得ないという悪循環。

    毎回ゼロベースで考えることで、基礎概念から各論点へブレークダウンして考える癖がつき、答案構成に際して論理飛躍することがなくなった。また、答練や本試験では白紙の解答用紙に自ら思考して答案を作成することになるが、①毎回ゼロベースで考えることは、本試験と他ならず、自習段階から同様のプロセスを踏めるため非常に意義が大きいと感じた。勿論、毎回ゼロベースで考えることは労力を要するが、労力を要すると感じるということはそれだけ思考している証拠でもあるように思った。さらに、より基礎の概念であればあるほど何度も繰り返し考えることになるため、究極的には基礎概念に対する理解不足という問題は生じ得なくなるとも思う。

    ②について

    フローやイメージで記憶することで、単純な文章暗記から脱却できる。フローやイメージではじめはぼんやりと押さえておけば、答練で間違えたり、質問で明らかになる経験を通じて、よりイメージがくっきりと明確化されていった。フローやイメージで押さえることで、友達にも説明ができるようになる(単純な文章暗記ではないから)。友達と話すことで、自分が理解してることを相手にわかりやすく伝えようという意識が芽生えるため自然と表現力が身につくと感じた。さらに、自分なりのイメージがある上で、直前期に暗記をすると、よりイメージが明確化できるし、イメージ同士の結びつけが可能になる。また、暗記対象からより多くの意味を汲み取ることが可能となるように感じた。

    ③について

    ①、②の結果として気づくことになったのだが、①ゼロベースで書き出して②フロー化、イメージ化できないところが自分で理解出来ていないということ。逆に言えば、毎回ゼロベースでフロー化、イメージ化しなければ理解出来ていない点に自分で気づくことは極めて困難だということ。企業法は型に嵌めてしまえばなんとかなるが、財務理論や監査論は基礎概念と各論点とのリンクが必要不可欠であり、そこを理解出来るか出来ないかで圧倒的な差がついてしまうように感じた(特に論文に関して)。その理解が早い段階から進んだ財務理論と監査論に関しては多くの時間を割く事なく、安定して成績を残す事が出来た。

    ④について

    具体的な事例問題が出てきた時にできるだけ話を一般化して考えることが重要だと感じた。

    というか、事例問題が出て来た際には、一般論に落としこんで考えるしかないのかもしれない。

    普段の自習段階から、私は過去問を中心に問題演習の時間を意識的に多く取るように心がけていた。その中でも事例問題を可能な限り一般論で考え、一般論で対応可能な範囲を増やすように意識していた。その結果、暗記に頼らざるをえないケースを大きく減少させることが出来た。

    ⑤について

    毎回ゼロベースで基礎概念から思考し手を動かす勉強法を実践していれば、(時間制約の問題や純粋知識問題を除いて)白紙答案は避けることができると思う。私自身、13目標の答練、本試験含めて白紙答案は一問もなかった。見たことない論点でも現場で考え可能な限り基礎概念から考えて解答し「1点でも多く部分点をとる!」と心がけた結果である。

    ⑥について

    これは短答前に「監査基準委員会報告書」を読みこむべきか?という質問に行った際にいただいたアドバイスである。基準前文や、委員会報告書を読むならば、単純に読み込むのではなく「全体の構造」を意識して「要約するとどういうことが書かれているか」を常に意識するようにアドバイスいただいた。実践してみたわけだが、要約を意識して読んでみるとそれはすなわちほとんど先生のレジュメを読んでいることと同じだと気付き、最終的には先生のレジュメに全ての知識を集約していく勉強法となった。

    ⑦について

    先生に「何か一つこれだけはやりきったと思える状態にしておく事」の必要性を教えていただいた。私自身、特に論文式試験の勉強法に当たっては集約型の勉強法を特に強く意識した。 これは先生にアドバイスいただいたように、むやみに手を広げない勉強法、あるいは積極的に範囲を狭めていく勉強法である。監査論に限った話ではないが、『試験合格』という明確な目標を強く認識していれば、使用する教材を限定し徹底的にやり込むことで確実な知識を習得することが可能になるのだと思う。あくまでも『合格』という『目標』のためにいくつかの『手段』があり、その『手段』の中で良先生のレジュメは短答から論文まで十分過ぎるほどに耐えうる教材だったので、集約する対象としては最適な教材だったと確信した。そうだとすれば、先生のおっしゃった通り、テキスト、大原論文問題集は全くの不要であると断言出来る。

    ⑧について

    特に論文において強く意識したこと。短答は、知識の有無による○×の正誤判断であり、「問いに答える」という意識は特段必要なかった。しかし、論文においては「問いに答える」ことへの意識が希薄だと、いわゆる論点ズレが生じる。答練では何度も「論点ズレ」を経験し、その都度先生からアドバイスをいただいた。そこで感じた事は…

    a.答練中は論点ズレしていることに気づいていない場合

    b.答案作成中から論点ズレに勘づいている場合

    の2通りがあるということ。

    aの場合を振り返ると「問題文をパッと見で判断(←この段階で問いに対する意識の希薄化)」→「状況の検討不足」→「自分の知識を吐き出した答案」→「論点ズレ」というケースが多かった。特に論文答練の始まりころは、①十分な理解がなされていない状態+②短答で詰め込んだ些末な論点の知識が邪魔をし、上記の原因となっていたように考えられる。 論文の勉強が進むにつれ、①理解が進み処理スピードが上がる+②暗記知識から理解への移行が進み、こうしたケースは減少したように感じた。すなわち、暗記中心の勉強をしていると、アウトプットの場では知識吐き出し型にならざるを得ず、こうした論点ズレの原因になることが考えられる。さらにアウトプットの場では論点ズレしていることに本人は気づいていないため、手応えと結果にギャップが生じる原因ともなりうると感じた。

    bの場合を振り返ると、「問題文を十分に検討」→「知らない論点であり時間をかけて考える」→「強引に解釈or知ってる論点にすり替え(←このプロセスで問いに対する意識が希薄化)」→「論点ズレ」というケースが多かった。 例えば、見た事のない事例問題の場合(何が論点か分からない時も)、「何が問われているのか」は時間をかけて考えるのだが、上位概念から考える(縦の比較)のではなく、類似論点との比較(横の比較)で強引にあてはめようとして上記の原因になっていたように思います。(思考プロセスのズレとでも言いますか...)こうした原因による論点ズレも、基礎概念から毎回白紙ベースで考える癖がつくにつれ、徐々に解消されていったように思う。

    以上から、論点ズレの多くは「問いに対する意識」に起因していると考えられる。

    ⑨について

    理論科目で「解答の道筋がわからない時」の対策方法として、上位概念から考える(a.演繹法)と類似論点との比較(b.帰納法)を教えていただいた。また、両者は別個独立に存在するものではなく、ある面では併存するようにも感じた。(これはうまく説明出来ませんが感覚的に)

    まずa.演繹法について。短答では、時間的制約が大きく一問一問に十分な時間を費やすことができず瞬発力が要求されるため、こうした思考法はあまり実践していなかった。

    (つまり、どちらかというと暗記のウェイトが大きい状態)しかし、論文においては「分からない問題」においても「確実に部分点をとる必要性」があり、時間的制約も短答ほど厳しくない事から、普段の勉強から「分からない問題」に対応できる様に意識した。(短答用に暗記していた論点も、可能な限り演繹法で思考出来るようにシフトした状態)監査論においては「ディスクロージャー制度の信頼性確保」や「リスクアプローチ/適正性の立証プロセス」、財務理論では「概念フレームワーク」という基礎概念に落としこんで考えることで「分からない問題で部分点をとる力」を身につけることが出来た。そういった意味で、監査論と財務理論は類似した側面をもつ科目だなあと感じていた。 次にb.帰納法について。この方法はa.演繹法に比べるとジャストミートする確率は低いが、より下位概念にブレークダウンして考えるため、類似点や共通点に気づきやすいというメリットがあると感じた。特に財務理論で威力を発揮し、例えば資産除去債務と退職給付引当金を比較する際など、両者の類似点と相違点に着目する思考プロセスが確立できた。(イメージとしては上位概念の範疇で、類似論点の比較を行うような感覚であった。具体的には概念フレームワークレベルで資産除去債務と退職給付引当金を比較するイメージ。これが先ほど、ある面では併存すると述べた感覚)

    ⑩について

    これは初めて先生からアドバイスを受けた時にかなり衝撃を受けた言葉であった。 名古屋校に来るまでは、「未知の問題」に対応する為には「知識を広げる」しか方法がないと思っていた。(そのためには「暗記量を増やさざるを得ない」と考えていたため) ここで「理解」とは何ぞやという問題は別にして、「暗記量を減らす為に理解する」という従来の私の考えとは真逆の考え方は衝撃的だった。「未知の問題」や「知らない問題」に対してこそ、普段の勉強で培った理解が試されていると論文の勉強を通じて体感することができた。 勿論暗記も必要ですが、理解のウェイトと精度を極限まで高めることで単純に暗記する量は極限まで減らす事ができると感じた。(そうなった場合、もはや単純に暗記する必要もなくなるとも感じた)

    ⑪について

    自習で自分の理解不足な点や、思考プロセスが間違っている点にある程度気づき修正できるとしても、その最も効果的な機会は答練である。 (答練では点数として客観的に評価され、模範解答との比較によってより鮮明に間違いが明らかになるため)思考プロセスに間違いがあった場合、そのプロセスを意識的に修正しない限り、次回も同様のプロセスで考えるため同じ間違いをしてしまう。先生のアドバイスを聞いた時「当たり前のようで非常に重要だ」と強く思った記憶がある。というのも、1年目までは答練見直しといえば、アウトプットとしての自分の答案と模範解答を比較するのみであり、「思考プロセスそのものの修正」はしていなかった(少なくとも意識的には)ためである。よく「また同じミスをしてしまった」という声を耳にするが、こうした人の多くは「その場の反省のみ」をし、「思考プロセスの修正」が十分にできていないのではないかと感じる。よって、こうした機会になりうる答練は非常に貴重な場であり、その重要性を再認識させられることになった。 また、その場で最善のアウトプットをするためにも、答練には全力で挑む必要があるとも感じ た。

    青木 孝志さんの勉強の仕方  (2011年度公認会計士試験 一発合格)


    ★勉強の仕方

    僕は夜遅くまで勉強できるタイプではなかったので、大体朝8時半から夕方5時~7時までの間で6時間~8時間ほど勉強をする習慣をつけていました。家に帰ってからは特に何か勉強するのでもなく、趣味をしたり、バイトをするなど主にリフレッシュの時間をとるようにしていました。また、週に1日は必ず休みをとってテキストには全く触れないようにして勉強から離れるようにしていました。その代わり勉強をするときは必ず集中するようにし、勉強と休みのメリハリをつけて勉強するようにしていました。

    以上の勉強は試験の直前であるか否かに関わらず同じですが、そのかわり半年や1年先といった期間を逆算して今やるべきことをひたすらやることに徹していました。例えば、試験から1年~半年前ならとにかく苦手科目・論点をつぶすことを行っていました。公認会計士試験では各科目において40%以上ないと自動的に不合格となってしまうという制度上、苦手科目の存在は非常に危険だったため得意分野を伸ばすことよりもひたすら弱点をなくすことばかりを考えていました。 そして試験半年~前日ならひたすら答練の復習をしたり、忘れないように1日に満遍なく多くの科目を見直すようにしていました。

    また計算科目が全然できないという方がよくいると思います。僕にも計算がまるでできない時期がありましたが、その時にとった対策としては、問題集・答練の復習です。具体的にどのようなことをしたかというと各問題には制限時間があると思いますが、その制限時間の半分以下の時間(例えば1時間の問題を15分~30分)で解き、かつ、満点を取るような訓練をしていました。そして1回満点が取れたからといって満足はせず、同じ問題を10周もするほど問題を解きなおしました。 特に短答式試験では計算が早くなければすべての問題に触れることすらままならない上に、(特に5月短答ですが)知らない論点が少なからず出てしまうため、正解できる問題を確実に正解するためには計算力の向上が不可欠だと思います。

    ★12月短答に落ちてから

    実は僕は12月の短答式試験に不合格で5月に合格したのですが、やはり12月の短答式試験に不合格だったのは非常にショックでしばらくはあまり勉強に身が入らなかったりもしました。しかし、5月の短答に落ちたらまた1年勉強しなくてはならなくなるため、時間もお金もかかってしまうと思いそこから猛勉強しました。特に最近は5月の短答式試験の方が合格率が圧倒的に低いこともあって必死に勉強しました。 その時に特に注意したのが、いわゆる「短答特化」というスタイルの勉強法です。これは短答式試験に合格することを目的として短答用の問題を練習することなどを指しますが、あくまでも会計士試験受験における最終目標は8月に実施される論文式試験で合格することです。そのため「短答特化」の勉強では5月に合格しても8月の論文式試験に とても間に合うとは思えなかったため、僕は4月ごろまで論文式試験の勉強をしていました。論文の勉強とはいえども、短答で受験する科目については内容は当然に同じです。そのため、論文の勉強が全く無駄になるということはなく、むしろある論点に対する論理的な展開を理解していれば知らない論点がでてもその考え方を応用しておおよその答えを選択することだってできるようになります。今思えば、僕が5月に合格してそのまま8月に合格できたのも以上のような勉強方法をとっていたからだと思います。

    最近は短答式試験が非常に難しくなってきているためモチベーションが高まらない人も多いとは思いますが、モチベーションの源は自信を持つことだと僕は思います。その自信をつけるために論文式試験合格という先を見据えたうえで今自分がすべきこと、不足していることを常に意識して勉強をしてほしいと思います。

    ★最後に

    もし勉強においてわからない点があれば名古屋校の先生たちに質問すれば丁寧に対応してくれるので積極的に聞くことをお勧めします。僕もかなりくだらない質問をたくさんしたことがありますが、それでも非常に丁寧に対応してくれたので今の自分があると思っています。本当に大原の名古屋校を選んで良かったと思っています。

    酒向 博行さんの勉強の仕方  (2010年度公認会計士試験 一発合格)


    ~試験勉強に対する姿勢・考え方など~

    ◆日常について

     基本的には平日は毎日大原へ通い、土曜日か日曜日のどちらか1日を休みにしていました。一週間フルに勉強している方もいましたが、自分には無理でした。休みなしは精神的にも体力的にもキツく、逆に勉強の効率が落ちたからです。
     また、通学には電車で片道1時間半ほどかかっていたので、朝は早くても9時から勉強を始め、夜は講義のない日は18時~19時くらいで帰り、電車の中でポケットコンパスやテキストを読んでいました(寝ることも多々ありましたが…)。その代わり帰ったら一切勉強はせず、漫画を読んだりテレビを見たりして過ごしていました。常に勉強モードでは疲れてしまうので、メリハリを付けてストレスをできるだけ溜めないよう気をつけていました。

     このような勉強スタイルは本試験直前期であってもほぼ同じでした。勉強時間は単に長ければ良いというものではなく、「いかに集中できるか」が重要だと思います。そのためにも日頃の体調管理には結構気を使いました。体調が悪いと集中力も思うように発揮できないので、なるべく学習リズムを一定に保ち、集中力が発揮しやすくなるよう努めました。なお、ブース席は座り心地が良くて眠くなりやすいので、あえて普通の席で勉強してました(実際にブース席で勉強しようとして1日寝てたことがありました…)。


    ◆1日の勉強スケジュールについて

    論文対策では科目も多く、1日に何をどれだけ勉強していけばよいか分からない方も多いと思います。私の場合、勉強科目を「簿記」「財表」「管理」「監査」「租税」「企業」「経営」の7つに分けた上で1日3~5科目、特に苦手な管理や財表は毎日勉強し、それ以外は答練の日程なども考慮して、流動的に決めていました。その日の勉強科目と内容を手帳に簡単にメモし、後でどんな勉強をしたのか分かるようにしておくと、復習が効率的に進められるかと思います。

     ただし、これはあくまで基本形であって、直前期以外では1日中管理の勉強だけをするなど、極端なケースもありました。まずは苦手科目を潰すことが最も重要ですから、あまり形式にこだわる必要はないと思います。逆に直前期は1日で多くの科目を回すことになりますが、その場合でもせいぜい5科目が限度かと思います。無理して全科目に手をつけると、1科目に費やせる勉強時間が少なくなり、時間に余裕が持てないので焦りますから、かえって効率は悪くなると思いました。ちなみに、本当に1日で全科目を回したのは論文本試験3日前くらいでした。


    ◆答練・模試について

    基礎期から直前期までの答練や模試はすべて受けました。最初の頃は成績優秀者のランキングに名前が載ることを目標にしてましたが、これがなかなか難しく、たまに名前が載る程度でランク外が当たり前でした。それでも本試験には合格できるので気にしなくても大丈夫だと思います。それよりも答案の中身をしっかり見直すことが重要です。
     例えば、ステップ答練で90点くらい取れたとしても、マイナス記号のつけ忘れなど凡ミスで失点していた時は点数に関係なく反省し、逆に30点くらいしか取れなくても、自分が現状で解答可能な問題(後で解答を見た時に、これなら解けると思える問題)がミスなく正答できていれば、それはそれでOKだと割り切っていました。点数が悪かった時は苦手論点を潰すチャンスと考えて、前向きに復習すれば良いと思います。

     また、理論全般については、職員室前に置いてある「採点講評」が参考になりました。出題の趣旨や各問の受験生全体の出来具合などを参考に、自分のその時点での実力や、重点的に復習すべきポイントなどを把握するようにしてました。成績優秀者の答案も掲載されているので、見て損はないと思います。

     公開模試は短答・論文ともにキッチリ結果を残したかったので、全科目を完璧に近い状態に仕上げることを目標に勉強しました。特に、論文直前期の答練はスケジュールがきつく、模試までに全科目仕上げるのは大変でしたが、ここで一度仕上げたおかげで、本試験までの残り1ヶ月を比較的余裕を持って復習・確認作業に費やせました。(租税法や経営学は手薄になりがちでしたが、総まとめテキストやポケットコンパスが非常に使いやすくまとめられており、復習の際にとても重宝しました。)


    ◆勉強のモチベーションについて

    勉強当初は、一発合格はなかなか難しそうだし二回目くらいで受かれば良いかな、という程度の認識でいました。しかし、次第に景気が悪化し、受験専念の状況を長く続けることは経済的な面でも困難であると考え、一発合格できなければ受験を辞めようと考えました。ちょうど私の受験する2010年から短答が12月も実施されることになっていたので、まずは12月で絶対に合格してやろう、という強い気持ちを持って日々の学習に取り組みました。今思えば、このような受験を取り巻く環境の変化が、危機感を高めることになり、結果として一発合格への原動力になったと思います。

     近年は就職も大変厳しい状況が続いており、論文試験後の進路について不安を抱えながら勉強を続けている方も多いと思います。常にモチベーションを維持することは難しいかと思いますが、中途半端な気持ちで勉強していては論文式試験を突破することは困難です。受験を続ける以上、合格しないと先に進めません。今一度初心を思い出し、今年必ず合格するつもりで勉強してください。短期合格したいなら、科目合格を視野に入れてはいけません。あくまで目標は一括合格です。


    ◆最後に…

    勉強の内容はもちろん、勉強方法等で困ったときは名古屋校の先生方に質問・相談するのが一番かと思います。優秀な先生方ばかりなので、些細なことでも積極的に質問することをお勧めします。私も勉強方法で悩んだときは長屋良先生に相談していました。自分のメリハリを効かせた勉強スタイルは長屋先生のアドバイスが基になっています。

     名古屋校は先生方も受験生もレベルが高く、VODによるフォローも完備されていて勉強にはとても良い環境でした。大原名古屋校を選んで本当に良かったと思っています。


    ◆勉強についての考え方


    勉強するということは、暗記するという作業でもテキストを読むという読書でもありません。テキストを読んで字面だけ覚えて読んでもあまり意味がありません。勉強するということは、論点の内容を考えるという行為であり、考えるという行為を伴わない勉強は意味がありません。しかし、一度理解した内容を反復確認して覚えることも重要なので、勉強は常にわからない論点を分かるようにするための勉強とわかる論点を覚えるための勉強の2本立てで行いましょう。当然に、全科目においてそうしなければいけません。

    ◆本試験まで残り2ヶ月の勉強と具体的な勉強の考え方


    本試験まで残り2ヶ月となりました。ここからも今まで通りの2本立てで勉強しましょう。つまり、①わからない論点を分かるようにする(理解する)ための勉強と、②わかる論点を覚えるための勉強です。なお、論文公開模試後は、新しい問題を解くといった、勉強するための題材を新しく入手する必要はありません。今もっている題材(テキスト、答練)のみを使って①②の勉強をすればよいです。

    ① わからない論点を分かるようにするための勉強 字面のみとらえて、単語を覚えたり理論の流れを覚えるのは②の論点を覚えるための勉強であり、理解するための勉強ではありません。論点を理解できたとは、『そういう意味だったんだと納得できること』であり、意味も分からず覚えることではありません。テキストや答練は理解しなければならない論点を示す題材であり、自分が考えるための題材であり自分で考えたことが正しいかを確認するいわゆる参考書として利用しましょう。

    ② わかる論点を覚えるための勉強 勉強において①が最重要であることは誰しもが認識していると思いますが、試験である以上は②も重要になります。この際、勘違いしていけないのが、『見たら覚えている』のと『見なくて思い出せる』のとは違うということです。まずは、テキスト等を見た時に論点の中身が思い出せなくてはなりませんが、最終的には見なくても思い出せる状態でないと試験では使えません。よって、普段から見なくても思い出せるかどうかを確かめて、それを繰り返すことで記憶に定着させて下さい。

    ◆わからない論点を分かるようにするための勉強方法(PARTⅠ)


    論点を字面ではなく内容を理解するためには、2つの方法が考えられます。1つは、類似論点や似たような状況と何が異なるから、考え方や結論がどう異なるのかを考えることで、その論点の本質的な考え方を理解する帰納法的な勉強です。この勉強により、知らない論点を考える際の考え方を身に付けることで、本試験で知らない論点に出会った時にどういう方向性が考えていけばよいのかがわかり役立ちます。また、知っている論点の前提条件等を変えられてしまった場合にも、そこが変わることで結論や考え方の何が変わるのか検討する能力が身につきます。

    ◆わからない論点を分かるようにするための勉強方法(PARTⅡ)


    論点を字面ではなく内容を理解するための2つ目の勉強方法としては、各科目の基礎概念・再上位に位置する概念・最終目的から落とし込んで考えていく演繹法的な方法です。理論的に各目的からどうなっていくのかを考えるため、各科目の基礎概念が正確に理解出来ていないと使えない方法であるが、逆に言えば、論点の理解もしながら基礎概念や目的の整理も出来るため有効です。

    ◆普段の勉強と本試験


    本試験では、当然に知らないことも出題されますし、その場で考えなければならないことも多々でます。その際に重要なのは、知らないことを検討するときの『検討の仕方』を何パターン持っているのかです。知らないことを思いつきで考えていては、本試験の合格可能性は高まりません。きちんと順序だてて、道筋を立てて考えられなければ見当違いの解答を書いてしまう可能性が高まり合格できません。では、どうすれば『検討の仕方』を持つことができるのか、それが重要となります。

    結論は、「類似論点を比較して検討する帰納法的な検討」「目的や基礎概念から理論的に検討する演繹法的な検討」です。これは先天的なセンスや能力ではないですし、会計士試験を受験する前の時点で身についている人はあまりいません。会計士試験の勉強をしながら、後天的に身に付けるスキルです。これを身につけるために、普段の勉強から帰納法的な勉強と演繹法的な勉強をする必要があるのです。よって、普段の勉強の際に知らない論点を理解することによる『検討の仕方』を身に付けることが、本試験の知らない問題に対する対策となっているのです。普段から、合格するために無駄のない勉強をすることが重要です。

    ◆暗記の重要性


    前述の通り会計士試験では、『理解』や『検討の仕方』を身に付けることが重要である。しかし、忘れてはいけないのは『暗記』も重要であるということである。理解を重視する論文式試験においても『暗記』を問われる問題が出題されています。『暗記』をすることは誰でも苦痛ですが、『暗記』も必要だということも忘れないで下さい。

    では、どの様に暗記するのか。暗記は先ずは内容を理解することから始まります。内容がわからないのに文字を覚えても仕方がないので、暗記するための理解は必要になります。 次に、暗記が出来たら内容をイメージして覚えます。例えば、ここの分野では論点が3つあったな・・・程度や原則があって例外が2つあったな・・・程度で結構です。内容がイメージできないと暗記することが出来ないからです。その次に、内容をイメージではなく具体的な内容で覚えることです。例えば、ここの分野では××という論点と○○という論点があるという感じです。そして、最後に、ここがポイントですが、具体的な内容を覚えてもそれを反復確認して記憶に定着させる作業が必要になります。しかし、テキストやまとめを見ているだけでは知っている内容を目で見ているので、記憶に定着していなくても見た時点で思い出せてしまっているので、記憶に定着していると勘違いをしてしまい反復確認にもなっていません。よって、ある程度の暗記ができたら、必ず白紙の紙にある分野の論点を全て書きだせるのかを確認する必要があります。当然、この際に羅列ではなく体系的・論理的に導き出して書き出し、論点が漏れていないのかをテキストや答練を使って確認することになります。そして、これをひたすら反復確認していきます。あとは、この反復確認をいつから(時期)どの程度のサイクル(頻度)で行うかですが、それは他の科目との兼ね合いや各自の記憶力と相談です。私は論文前1週間に1回転していました。なお、理解しなければいけない項目は暗記とは別に理解が必要です。

    ◆計算の効率的な復習のコツ


    計算練習は論文(短答も)を考えた時に必要ですが、やみくもに問題を解くのは非効率です。ではどうすれば効率的な復習ができるのか。それは、グルーピングすることです。例えば、重要な項目で分類したり、苦手・得意な項目で分類したりして、財務会計(計算)であれば第1グループが連結、第2グループが企業結合等、第3グループがC/F、第4グループがその他という感じにグルーピングして、そのグループごとに復習頻度を変えて(第1グループは毎日1問、第2グループは2日で1問とか)解くと規則正しく一定の分野に触れることができるので効率的な復習ができます。そして、最も重要なことは、各グループで似た様な問題は排除してしまうことです。同じ様な論点が入った異なる問題を沢山とくなら、1つの問題を何度も解いた方が身につきます。

    ◆残り時間の配分方法


    残り3週間を切りました。当然に、残り時間で何をするのか計画を立てなければなりません。その際に、各科目を1日×時間勉強するということを前提として計画をたてるのはやめた方がいいです。なぜならば、その様な計画の立て方では各科目残り時間ですべきことを全て出来ない可能性があるからです。計画は、各科目でやるべきこと・確認すべき対象(テキスト、答練、原典等)を決めて、そのやるべきことの量に応じて各科目の勉強時間を配分すべきです。得意不得意は誰にでもありますので、万遍なく平均的に勉強時間を確保する必要はありません。

    ◆答練の受け方

    答練の時期に入りました。ここから1年間答練漬けの日々が始まりますが、先ずは必ず教室で受験する必要があることを認識して下さい。答練を受験する意味は実施中と事後で2つあります。

    実施中の意味は、本試験の練習という意味です。本試験では他の受験生が出来るかどうかを考えても意味がなく、自分が解ける問題を全て正答してくることのみに集中すべきです。言い換えれば、自分の実力を100%出すことが実施中に行うべきことであり、どんな体調・精神状態の場合に自分の実力を100%出すことができるのかを答練を通じて把握して下さい。そして、どんなに難しい問題、ここでは各自にとって難しい問題であり他の受験生にとって難しいかどうかは関係ない、であっても自分の実力で正答可能な問題を探し正答する作業が出来る様に、実戦訓練を答練を通じて行います。これは初見である程度の緊張感の中で行う必要があるため、各自の自習では得られない効果になります。ここに答練を教室で受験する意味があります。 なお、あくまで自分が出来る問題が100%正答出来ていればよいので、自分の現時点の実力で10点/100点しか取れないのなら10点取れていればよいです。特に入門生の方はこの時点で絶対的な基準で出来を判断する必要はありません。

    事後の意味は、勉強の進捗度の確認です。実施中は自分の現時点の実力で取れる問題を完璧に正答することだけを意識していればいいですが、事後的には答練で出題された内容は合格するために必要な理解・知識であり、正答出来る様に理解・習得する必要があります。 そのために事後的に出来なかった問題を出来る様にする必要があり、教室で受験することでその場で解説を受けることが出来て事後的な理解・習得にも役立ちます。

    最後に、過去の合格者の統計をとってみると大半の合格者の方が答練を教室で受け続けています。逆に、合格できない方に限って自分で自習で解けば同じという名目で教室での受験をしない傾向があります。上記を熟読して教室受験を心に誓って下さい。

    ◆たまたまな間違いなど存在しない

    よく答練が終わった後で、「ミス」だとか「うっかり」だとか「たまたま」という言い訳をする方がいます。しかし、間違いに「ミス」や「うっかり」や「たまたま」など存在しません。普段から「ミス」等が生じる可能性が低くなる様な解き方を考えていなかったり、間違えやすい点に注意を払っていなかったりすることが、間違える原因です。その原因を認識し改善する意識を持たない限り、必然的に発生する間違いによって失敗する可能性が高まります。常に、間違いの原因を深く考えて追求し、徹底的に改善をしましょう

    改善の方法としては、2つあります。1つ目は、間違えない様な下書きやメモ等を工夫することです。読みやすい字を大きな字で書いたりすることで、読み間違いや書き間違いを防ぐことができます。また、処理した文章にチェックをつけたり、後々処理する項目に丸をつけたりと、問題を解く作業の中で無駄な作業は1つたりともあってはいけません

    2つ目は、意識の問題です。間違え易い箇所を自分のなかで意識することで、より注意を払って解くことができます。意外とこれが間違いを防ぐために効果的な方法です。どの項目・どの分野・どの論点ではどんな間違いをしやすいのか、どんな指示・情報に気をつけなければならないのかがパッと頭に浮かぶようにしなければなりません。

    間違えた際に言い訳しない様に、日々間違えように解く内部統制を構築しましょう

    ◆勉強自体のコントロール


    効果的かつ効率的な勉強を行うためには、『勉強すること』自体をコントロールする必要があります。場当たり的に勉強していると、得意科目や好きな科目に勉強が偏ってしまいます。そのため、常に「今なにをすべきなのか」を考えて、「実際になにを勉強したのか」を把握する必要があります。では具体的にどうすればいいのでしょうか。

    ① 「今なにをすべきなのか」を考える 12月の短答までに「財務会計の計算」「財務会計の理論」「管理会計の計算」「管理会計の理論」「企業法」「監査論」をこなさなければなりません。すると、肢別等を使って覚えれば目に見えてできる様になっていく(理解出来たかどうかとは別)理論科目ばかりに時間をかけて、出来るようになるのに相対的に多くの時間を要する計算科目が疎かになってしまう傾向があります。また、計算科目を勉強する際も得意な項目ばかりに復習し、苦手な項目や出来ない項目を疎かにしてしまう傾向もあります。そこで、毎日通学の行き帰りで どの科目のどの項目が弱いのか理解出来ていないのかを見直しましょう。その際、後でやるという言い訳はせず、客観的に自分を見つめ直す必要があります。そして、更に強く認識するために目に見える形で書いて残しておきましょう。つまり、苦手な項目から逃げない様に常に客観的に自分を見つめ直し、それを忘れない様に手帳等にメモって毎日確認することが必要です。

    ② 「実際になにを勉強したのか」 頭でやらなければならない項目を認識しても、実際に勉強するとは限りません。そこで、毎日勉強した科目や可能であれば項目及び時間をメモって目で視覚的に自分の成果を認識しましょう。そして、その結果に基づいて、1週間の計画、1日の計画を毎日毎日見直すことで、穴のない勉強ができるはずです。また、勉強時間も1週間単位で計算し、勉強時間の多寡も具体的に認識しましょう。思った以上に、無駄な時間があるはずです。 勉強をしているのに出来るようにならない人は、苦手な項目から逃げていたり、勉強しているつもりであまり出来ていないということがよくあります。そこで、自分の勉強の目標及び成果を視覚的に認識することで、上記のジレンマに陥らない様に工夫しましょう
    なお、その際に当校の大原式「一発合格シート」を利用して頂くと勉強管理がしやすいので、是非ご利用下さい(詳細は名古屋校3号館職員室まで)

    ◆勉強計画の見直し


    公開模試が終わって、短答形式の教材提供が全て終了しました。そこで、短答答練の復習や肢別チェックの回転等の予定を本試験日から逆算して計画しましょう。その際に、忘れずに勉強予定に入れておいてほしいのが、最後の週のテキストの確認です。特に、計算科目では必ず一度最終チェックで目を通しておいて下さい。短答式試験では基本的な項目も数多く出題されますので、テキスト記載の論点は確実に正答できなければならないからです。短答答練やST答練は細かい内容が出題されていますが、当日までに完璧にできる様にしなければならないのは基本的な項目なので、各自の勉強時間可能時間の残り時間との兼ね合いで何をいつ勉強するのかを考えて下さい

    ◆本番前日と当日


    本番前日にやるべきことは、「開き直り」です。緊張してもしなくても、本番はやってきます。その際、「出来なかったらどうしよう」という意識を、「自分の出来る範囲で出来ることをやってこよう」に変えて下さい。受験生が本試験で出来るのは、しなければならないのは、自分の実力を100%出すことだけです。結果を考えたり、「もし・・・」と考えるのは本試験後に嫌というほどできます。よって、自分の実力を100%出すために、無駄な重圧からは前日の時点で逃げておきましょう。そのための方法が自分の意識を変えるということです。これが、本番前日にすべき最も重要な「準備」です。

    当日に試験会場までにすべきことは、自分の実力を100%出すために無駄なことを考えないことです。私は、余計な無駄なことを考えない様に家を出てから1人でいる時間はずっとある1つのことを考えていました。「絶好調!」です。人間は気分の生き物ですので絶好調だと思っていればそんな気がしてきますし、もっと重要なことは頭の中で1つのことしか考えないことで「あんな問題出たら嫌だ‥・」とか「出来なかったらどうしよう‥・」という余計なことを考えなくてすむからです。

    当日に試験が始まってからすべきことは1つです。それは、目の前の問題文の1字1句に集中し、全神経を集中することです。解き終わった問題や終了した試験の内容や後日でる結果等は試験が終わってからゆっくり考えればいいです。今目の前にある問題のことのみを考える!これが当日に試験が始まってからすべき唯一のことです。

    最悪、前日も当日の試験会場にも講師はいますので、気晴らしにきて下さい

    ◆短答式試験後の勉強について

    短答の出来に関わらず、論文の勉強をしましょう。仮に短答の出来が芳しくなくても、論文用に基本的な論点や内容を理解する勉強が短答の役に立ちます。短答は論文に比べれば細かい知識や暗記が要求されますが、細かい知識や暗記をするためには基本的な内容や論点の理解が必要になります。その勉強は、短答対策の肢別チェックや短答答練ではなかなか身につきません。なぜならば、短答対策では全体の体系の把握や論点の理解ではなく暗記を重視してしまい、自分で他の類似項目との比較や本質的な内容を考えることをしないからです。そこで、5月短答・8月論文のどちらを考えても論文用に基本的な論点や内容を考えて理解する勉強を必ずして下さい

    ◆論点や内容を理解する勉強

    論点や内容を理解するということは、わからない論点を分かるようにするということであり、『そういう意味だったのか!と納得できること』です。

    ① わからない論点の探し方
    わからない論点を探すには、問題を演習することが一番です。問題集や授業中の問題等を使って自分で考えて答えが導きだせるのかを確かめて下さい。その際に、論点を暗記出来ていたから導きだせたということではなく、理論的に考えて導きだせたのかが重要です。 仮に、暗記していたから導きだせただけであれば、わかっているとは言えません。

    ② わからない論点があった場合の対処
    どんな考え方や概念から、その問題の解答が導きだされているのかを考えて下さい。それを考える際に、テキストや問題の解説や他の問題を利用することになります。そして、問題の解答を導き出す考え方や概念を集約して、自分なりの解答を考える際の道筋・体系を作り上げて下さい。これを何ヵ月も続けることで、各科目の全体像や本質が理解できる様になっていきます。

    ③ 考え方や概念の把握方法
    理論科目で最も重要なのは目的です。各理論科目は必ず目的がありますので、先ずは財務会計なら財務会計が何を目的としているのかを理解して下さい。そして、その目的を達成するためにどのような前提や方法や考え方を用いているのか、その達成のためにどんな問題があるのかを考えて下さい。理論科目は必ず体系だっていますので、上述の様な内容が1つのストーリーとして成り立ちます。それを考える際に、問題を使うと題材が明確であり勉強がしやすいのです。

    以上、短答・論文を問わず会計士試験で必要な勉強は、目的や前提や概念や問題点を解決方法等を1つの体系として把握することであり、間違っても目的や前提等を単発で暗記して吐き出すことではありません。よって、物語を読み解く様に体系を把握していきましょう。

    ◆自分の実力が伸びるのかどうかの不安

    短答が終わって次を見据えて勉強を再開する時期になりました。この時期は、特に入門生の中には、「12月に向けてこんなに勉強したのに本番では歯がたたなかった・・・」「5月に向けて勉強して合格水準まで自分の実力を伸ばすことが可能なんだろうか・・・」と合格水準まで達することが出来るのか不安に思う方も多いと思います。それは当然の不安ですが、誤解でもあります。

    ① 不安の原因と今後の勉強
    12月の短答は入門・上級コースともに授業が終わって直ぐに答練が始まり細かい知識の暗記に突入してしまいますので、基礎的な概念の理解や構造理解が出来ていないのに細かい知識の暗記を行う結果、暗記に限界が来て実力が伸びるかどうかに不安を覚えることになるのです。
     しかし、次の短答は5月で約半年後ですので、今は細かい知識の暗記ではなく、基礎的な概念の理解や構造理解を中心に勉強して下さい。そうすることにより、5月の短答の時点では基礎的な理解の土台の上に細かい知識の暗記をするので、知識の定着率も高いし12月の短答よりも更に多くのことを覚えられます
     ここから、基礎的な理解を重視して土台を作れば5月の短答も8月の論文も十分に間に合いますので、具体的な勉強方法等で悩んだら一度ご相談下さい

    ◆年末年始の勉強に優先順位をつける

    会計士試験は複数科目を同時に勉強しなければならない試験です。そのため、どの時期にどの科目の勉強をするのかは非常に重要な問題です。この時期は、授業も答練も少ないため、それらの復習ではなくて苦手な科目の強化に時間を費やすことができます。特に財務と管理の計算が苦手な方は、徹底的に財務と管理の計算に時間を費やして下さい。年明けから論文の答練が始まり、財務と管理の計算が苦手な方はその復習に多くの時間を取られてしまい他の科目の勉強に手が回らなくなってしまうからです。また、時間のある時にある程度の数をこなす必要もありますので、先に財務と管理の計算の勉強をすることをお勧めします。バランスよく勉強する必要はないので、財務と管理の計算に特化しても構いません。

    財務と管理の計算が苦手ではない方は、苦手意識のある理論科目をメインで勉強しましょう。バランスよく全科目勉強する必要はありませんので、苦手科目に特化しても構いません。

    ◆伸びている実感

    勉強していて実力が伸びている時には実感があるものです。なぜならば、実力が伸びているということは、従来分からなかったことが分かる様になるということだからです。つまり、(大原で自習しているという前提ですが)帰宅する際にその日の勉強を振り返って何か1つでも分かる様になっているのであれば、それは実力が伸びているということであり、何か1つでも分かる様になっているかどうかは自分で実感できるはずなので、実力が伸びている時には実感があるのです。逆にいえば、その日の勉強を振り返って何か1つでも分かる様になっていなければ、実力が伸びていない・停滞しているということであり、確認作業の勉強しかしていないということです。そういう場合には、分からないことを分かる様にする勉強をしなければいけないなと反省して翌日に生かして下さい。この様な日々の反省と計画の修正が最終的には大きな差になりますので、移動時間を上手く利用して下さい。

    ◆短期合格者とそうでない方の違い

    2012年1月22日()に2011年度の一発合格者に来て頂いて、合格者座談会を実施しました。毎年思うことであり、参加者からも同じ感想をもらいましたが、「合格者は勉強についてよく考え工夫している」ということを実感します。自分は何が足りなくて不合格になったのか?自分が合格するには何をしなければならないのか?ということを日々考えて、勉強の仕方・内容を本気でいつも考えています。そして、我々、講師が「こういう勉強をしましょう」という言葉を自分なりに考えて、実践しています。我々は自己の体験や受験指導の経験から最も高い確率で合格できる勉強の考え方を説明していますので、それを自分なりに解釈して実践していくことが短期合格する秘訣です。もし、講師の言葉を理想や一部の優秀な人達だけが実践できることだと考えている人がいましたら、短期合格者は講師の言葉を自分なりに考え解釈し実践しているということを認識して下さい。そして、もし勉強の仕方・内容について本気で考えて工夫していないのであれば、反省して下さい。

    ◆短答に合格するために

    結論から言えば、短答は知識の丸暗記では合格できません。どんな意味なのかをきちんと理解しなければいけませんし、類似項目との違いを正確に頭に入れなければなりません。そのために、バラバラの知識の一度まとめたり、考え方を整理する必要があります。そのまとめをする題材は、肢別でもテキストでも短答答練でも論文答練でも問題集等(記述用)でもいいのですが、論文答練や問題集等(記述用)はバラバラの知識がどう関係しているのか?どういう考え方が適用されているのか?を聞いているので、「こういう観点でまとめればいいんだ!」とか「これとこれは同じ考え方なんだ!」ということを発見し易いです。逆にいえば、短答用の教材ではそれが発見し辛いので、短答用の教材だけを何度回しても短答の合格確率が劇的に高まることは期待できません。つまり、論文答練は論文用に記述の練習をしているのではなく、短答・論文用の考え方や知識の整理の仕方の機会を提供しているのです。よって、論文答練に合わせて勉強する際に、書けるようにするために覚えるという勉強をするのではなく、自分で簡単にまとめてみて考え方や知識の整理をするという勉強をして下さい。 我々の指導不足だと思いますが、短答合格のための勉強=短答答練や肢別をまわすことで、論文合格するための勉強=論文答練をまわすことという誤った理解がある方は、それを訂正して下さい。短答合格のための勉強=中身を理解して所与の文章を見て○×判断を出来る様にすることで、論文合格=中身を理解して見なくても書ける様にすることです。 方法論や使用する教材はなんでもいいのですが、勉強して得なければならない成果が「知識」ではなく「理解」であることを認識して下さい。

    ◆答練の受講

    論文答練が始まりましたが、特に入門生の方で答練を受取るだけで受験しない方も見受けられる様になってきました。確かに、論点の理解で精いっぱいで書くための暗記が出来てないから受験しても仕方がないという気持ちもわかります。しかし、時間内で自分で考えて解説を聞くことで、自分一人で勉強するよりも効率的な復習ができますので、答練は問題演習講義としてぜひ活用しましょう。

    ◆文章の読み方

    テキスト等の文章を読む際には、漫然と字面のみを追って文章を読んでも意味がありません。きちんと、文章の全体構造を考えながら、別の言い方をすれば階層を把握しながら読まないといけません。階層を把握するとは、文章の上下関係のことで、これを把握することが全体構造の理解のためには重要となります。この全体構造の把握と階層の把握は、内容を理解するためにも役立ちますし、早く読むためにも役立ちます。では、そのためにはどうしなければならないのか?「企業結合に関する会計基準」の結論の背景を用いて具体的に考えてみましょう。では、会計法規集を開きましょう。

    ① 全体の構造を把握します(最初の階層の把握)。
    結論の背景全体の構造がわからないと内容を読んでも意味がわからないので、先ずは、 太字の各ブロックごとのタイトルを読んで、どんな流れで結論の背景の最初の階層が書いてあるのかを把握しましょう。例えば本基準は、「平成15年会計基準公表の経緯」と「会計基準改正の必要性」に『基準で設定理由』が書いてあります。そして、「基本的な考え方」と「取得と持分の結合の考え方」で『基礎概念の整理』がされています。次に、「取得の会計処理」から「開示」で『基礎概念を踏まえた具体的な処理・開示』が書いてあります。最後に、「適用時期」で『適用開始時期』が書いてあります。要するに、『基準の設定理由』が最初にあり、次に『基礎概念の整理』がされて、『基礎概念を踏まえた具体的な処理・開示』が検討され、『適用開始時期』の記載という構造になります。そして、この3つがタイトルの文字の大きさも同じですし、同じ階層であることがわかります。

    これがわかることによって、基礎概念の理解をしたければ、『基礎概念の整理』をしなければならないことがわかります。そして、そこを踏まえて次の『基礎概念を踏まえた具体的な処理・開示』が検討されていますので、そこを理解したいのであれば、『基礎概念の整理』を理解しなければならないことがわかります。

    なお、この『××』を構造的ブロックとここでは呼ぶことにします。

    ちなみに、これを一般の書物等で当てはめれば、目次によって内容の構造を整理していることになります。新規の勉強をする際はこれを把握するために、目次と各章等の概要を2・3ページ読んで把握する必要はあります。

    ② 各構造的ブロックの構造を把握します(次の階層の把握)。
    最初の階層の下にある次の階層の把握をしてみましょう。例えば、構造的ブロックの『基礎概念を踏まえた具体的な処理・開示』を例にとります。この構造的ブロックの中のタイトルを読んで構造を考えます。すると、「取得の会計処理」と「共同支配企業の形成の会計処理」や「共通支配下の取引等の会計処理」という実態の相違による処理の違いが定められていることが把握できます。そして、「取得の会計処理」の中身が更にいくつかの項目に分かれているので検討してみます。「取得企業の決定方法」で取得企業の決定の考え方が決まり、「取得原価の算定」で取得した事業等の取得原価の算定の仕方が決まり、「取得原価の配分方法」で算定された取得原価をどうやって各資産等に配分するのか決まり、「のれんの会計処理」と「負ののれんの会計処理」で差額で算定されるのれんの会計処理が決まるという構造であることがわかります。つまり、通常の取得の会計処理の流れを示していることがわかり、「逆取得における個別財務諸表上の会計処理」は通常の取得の会計処理ではない特殊な場合の会計処理であるため、「取得の会計処理」は通常の取得の会計処理と逆取得という特殊な取得の会計処理を示していることが理解できます。

    ③ 各構造的ブロックの内容の各論の構成を検討します(最後の階層の把握)。
    次の階層の下にある最期の階層の把握をしてみましょう。例えば、構造的ブロック『基礎概念を踏まえた具体的な処理・開示』の「取得の会計処理」のうち、「のれんの会計処理」について検討します。105項は、最初の5行でのれんの会計処理として考えられる2パターンを示しています。次に、5行目から16行目までは、そのうち1パターンの長所を示して、16行目から最後までで当該パターンに対して考えられるの批判に対しての反論を示しています。106項では、105項で検討しなかった残りの1パターンに対する批判を示しています。107項で、検討の結果として105項で検討したパターンを採用した旨を示し、108項と109項で他の論点を示しています。

    ④ 各論の具体的な内容を検討します。
    ③で検討した構成に従って、具体的な処理パターンや長所や批判を理解していきます。 以上の様に、文章を読むことで量の多い文章でも比較的短時間で頭の中を整理しながら理解することが出来ます。この様な整理をせずに文章読んでんも漫然と読んでいるだけで、体系だった理解はできませんので、勉強の仕方を見直して下さい。

    ◆理論を考える際の着眼点

    前回に指摘した通り、理論は文章の全体構造を考えながら勉強しなければいけません。では、その際に、どの様に全体構造を考えればよいのでしょうか。そこで理論を考える際の着眼点が重要になります。知っていると便利な着眼点をいくつか紹介しておきたいと思います。先ずは「原則と例外」です。制度上のもの(法律や会計)はこの何がどういう理由で原則であり、どういう理由でどの様な例外が認められているのかは重要な着眼点となります。次に、「形式と実質」です。社会科学では見た目上の形式ではなく、実質を優先することが多いので、この形式的に考えると××だけど実質的に考えると○○というのは重要な着眼点になります。続いて、「必要性と許容性」です。例外が成り立つためには、なぜ例外が必要なのかという必要性となぜ例外が認められるのかという許容性がいりますので、重要な着眼点になります。最後、「事前と事後」です。特に人間を管理する際に重要な発想であり、管理会計や監査でよく使います。事前に仕組みを設定して、事後的に仕組みが適切に確保されているのかをチェックするという内容であり、重要な着眼点になります。 この様な、着眼点を用いて考えることで全体構造が考えやすくなります。理論の構造を考える際の目安にして下さい。

    ◆短答を意識する

    短答まで残り2ヶ月を切りました。ここからは、財務と管理の計算が苦手な方は短答形式になれるため、短答形式の問題をこなした方がいいです。その際に注意していただきたいのは、難しい問題を出来るようにすることではなく、簡単な問題をパターンではなく問題文の指示がわかって解けるようにすることを優先しなければいけない点です。典型的なのが、リースで利子率が2つ与えられている場合に、どの利子率が何を算定する際に使われるのかです。予備校の問題は、これがわからなくても解ける問題になっていますが、本試験ではこれがわかっていないと解けない問題になっているのです。よって、普段の勉強から簡単な問題を使って問題文の指示の意味を理解してなんとなくのパターンではなく解けるようにして下さい。それが出来れば短答合格はそんなに遠いものではなくなります。

    ◆短答直前の1週間

    短答本番まで後1週間になりました。この1週間は、知識の整理をすることも大事ですが、体調と気持ちの整理をすることも非常に大事です。アヤフヤな知識だと普段の勉強の際には判断できた肢が本番ではわからなくなってしまいますので、似たような項目や概念と何が違うのか?原則なのか例外なのか?強制なのか任意なのか?という知識面の整理をしておきましょう。
    次に、体調の整理も必ずしておきましょう。本番は受験生全員平等に同じ日にやってきます。たまたまその日に熱を出しても、それは体調管理をしなかった本人が悪いということになってしまいます。本番直前で少しでも勉強時間を増やしたい気持ちも分かりますが、体調を崩しては元も子もありませんので、体調面の整理もきちんとしましょう。
    最後に、一番重要なのが気持ちの整理です。試験というのは、知識や理解の程度だけで合否が決まるわけではありません。精神論ではありませんが、受験している最中の精神状態というのも大きな影響を与えます。不安な精神状態で受験していては、少し考えれば解けるはずの問題も解けなくなってしまいます。では、どうすれば望ましい精神状態で試験に臨むことができるのか?個人的には、それは開き直ることだと思っている。目を閉じて過去3ヵ月を思い出してみて下さい。あれだけ勉強したわけですよね?自分が出来る可能な限りの努力をしてきたわけですよね?他者との比較ではなく自分自身の中ではこれ以上ないくらい勉強したわけですよね?皆さんは各自が出来得る範囲内で最善の努力をしたんですよ。それを認めて、他人との比較ではなく、自分が出来る範囲のことはしたから、本番も自分が出来得る範囲のことをしよう!と開き直って下さい。それが簡単にできるのかと言えば出来ないです。私も短答も論文も前日の午前中いっぱいは、自分の気持ちを前向きに開き直らせることに費やしましので、前日1日は丸っとつぶれるかもしれません。しかし、前日に既に覚えたことを最終確認するよりも当日のパニックを防ぐ気持ちの整理をした方が有用だと思います。もちろん、前日に最終確認することも必要なので、それは行って下さい。本番はただ目の前にある問題に対して現時点の自分の実力を100%出し切ることのみ考えて下さい。他人が解けるのかどうかは試験中はわかりませんし、考えても仕方がないです。本番すべきことは自分ができることを100%行うことのみであり、それができる開き直ったいい精神状態を残り1週間で作り上げて下さい。

    ◆短答後の勉強

    短答式試験を受験された方々、お疲れ様でした。手ごたえは各自で様々だと思いますが、試験結果に手ごたえのある方は、直ぐに論文式試験対策に向かって下さい。短答免除者は既に論文の勉強をしていますので、1週間休んでから・・・というのでは遅いです。もちろん、疲れを抜くことも大事なので休むなとは言いませんが、早めに論文の勉強に本腰を入れて下さい。そして、いつから勉強を再開するのかということと並んで重要なのが、勉強の仕方です。論文は短答の様に暗記では対応できませんし、白紙の状態から解答や理論展開が出てこなければなりません。よって、テキスト見て書いてあることが理解できるという勉強ではなく、白紙の紙に理論展開や解答が自分で書けるのか(下書き程度でよい)を確認して下さい。なお、まだまだバランスよく万遍なく全科目を勉強する必要はないですので、苦手科目に時間を費やして『苦手』を『人並み』にして下さい。 論文式試験の勉強方法・方向性で悩んでいる方は、メールでも結構ですので、お気軽にご相談下さい。

    ◆論文対策①

    論文の勉強をする際に、理論科目の勉強の方法で悩む方が多いと思います。自分が内容を理解出来ているのかどうかの確認や、理解出来ていることを覚えているかどうかの確認 の際に、テキストやプリント等を読むだけでいいのか、全て文章で書く必要があるのか・・・等の相談をよく受けます。 論文の勉強をするということは、内容を考えるということであり、暗記作業ではありませんので、手で書くことよりも頭で考えることの方が大事です。しかし、頭で考えているだけだと考えがまとまらなくて、整理できないこともよくあります。よって、お勧めなのは白紙の紙に単語や短い文章で書いていくことです。書くことによって知識が視覚的に整理されますし、覚えているのかを確認する際にも本当に書くことが出来なかったことは忘れていたことを客観的に証明できます。頭で考えて、又はテキスト等を読んで覚えているか確認するだけだと、本番の様に何もない状態では出てこない可能性もありますので、ぜひ紙に書くということをして下さい。なお、あくまで単語や短い文章で結構ですので、長い文章を書く必要はありません。

    ◆論文対策②

    論文の勉強をする際に重要な発想が、「比較」である。この「比較」によって、諸概念や規定の特徴・特異性が見えてくるのである。この様に諸概念や規定の特徴を的確に理解することによって、初めて論文において諸概念や規定を自分で使いこなせるようになるのである。また、「比較」という発想は、論文で初見の問題を考える際にも非常に有効な発想であり、自由に使いこなせるようになるためには、普段の勉強から「比較」して考えておく必要がある。なお、「比較」の仕方は下記を参考にしてほしい。
    例えば、似たような概念であるAとBはどこが異なるのか?その結果、AとBでは同じ状況でも結論がどの様に異なるのか?を「比較」することである。これの様な「比較」は似たような概念がない場合でも可能である。例えば、Cという規定がある場合とない場合で何が異なるのか?を比較することで、なぜCという規定が必要なのかを理解することが出来る。

    ◆論文対策③

    論文まで残り1ヵ月となりました。ここからの勉強は無駄な時間を過ごさない様に、きちんと計画を立てましょう。なお、ここで言う『きちんと』とは細かい計画を立てて下さいという意味ではありません。計画はその日にどの教材の××ページまで進むという様な計画ではなく、7月×日までに苦手な○○という項目の内容を理解するということを決めます。その日にどの教材の何をするという計画をたてると勉強が機械的になってしまいかねないので、参考にして下さい。
    テキストを読み込むという勉強をしているという方が多いですが、テキストを読み込むとは内容を目で追ってみているということでしょうか?それでしたら、論文の勉強としては不適切です。論文は自分が理解したことが白紙の状態から出せなければなりませんので、テキストみてわかっているだけではダメです。よって、必ずテキスト見ずに白紙の紙に必要な概念や理論のフローが出てくるかを確認しましょう。

    ◆論文対策④

    論文式まで残り2週間となりました。精神論になってしまいますが、最後は時間の許す限り詰めることです。諦めずに、でも適度に生き抜きもしつつ頑張って下さい。なお、そろそろ体調管理には気をつけましょう。

    ◆12月短答に向けて

    短答は暗記では合格知識の丸できません。どんな意味なのかをきちんと理解しなければいけませんし、類似項目との違いを正確に頭に入れなければなりません。よって、肢別問題集や過去問等を闇雲に回すだけでは不十分です。この時期は肢別については理解の程度確かめる又知識を整理する題材として利用しましょう。暗記するためにも内容の理解をしないといけないので、先ず第一義的には内容を納得してイメージをつけることです。夏も終わりに近づいてきて徐々に焦る気持ちが沸いてくることもありますが、秋は長いので腰をすえて勉強しましょう。

    ◆STを受けよう!

    ST答練は早朝と昼に実施されており、社会人の方が受講するのは難しいですが、他の方は必ず受講しましょう。計算科目の答練は事後的に各自が自習で行うことも確かに出来ます。しかし、自分で1時間を計って毎週規則的に実施するのは意外と難しいものです。時間をオーバーしてしまったり、翌日に回して解かずにたまってしまったりということが多々あります。しかも、人間はどうしても甘くなりますので、1時間の時間制約を無視して解いてしまったりもします。ST答練は内容の確認・復習という意味あいをありますが、強制的な時間制約と本番に近い臨場感の中で試行錯誤して問題を解くことに一番の意義がありますので、可能な限り教室で受講して下さい。12月の短答まで残り時間は短い様で長いので、少し勉強が遅れている方もまだまだ間に合います!不安なことがあれば、お気軽にご相談にお越し下さい!