税理士の受験資格を高校生向けに解説|大学に進学しなくても目指せる進路とは?

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税理士は、企業や個人の税金に関する相談や申告をサポートする専門家です。

安定した需要があり、将来性の高い国家資格として興味を持つ人も多いでしょう。

 

一方で、

「税理士になるには大学に進学しないといけないのでは?」

そんな疑問を感じている人もいるかもしれません。

 

実は、税理士試験は大学に進学しなくても受験を目指すことが可能です。

ただし、試験の科目によって受験資格の条件が異なるため、制度を正しく理解しておくことが大切になります。

 

この記事では、税理士試験の受験資格を高校生にもわかりやすく整理しながら、高校卒業後に税理士を目指す進路について解説します。

進路選びの参考として、ぜひ確認してみてください。

1.税理士の受験資格とは?大学進学は必要?

税理士を目指すとき、「大学に進学しないと受験できないのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

実は、税理士試験は大学進学が必須というわけではありません。

その理由は、税理士試験では科目によって受験資格の条件が異なるためです。

 

試験科目は大きく分けて「会計科目」と「税法科目」の2つ。

この2つで受験資格のルールが大きく違うのが特徴です。

 

それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。

1.1.税理士試験は科目によって受験資格が異なる

税理士試験では、全部で11科目の中から5科目に合格することで税理士資格取得の条件を満たします。

税理士試験は「科目合格制」と呼ばれる試験で、1度にすべての科目に合格する必要はありません。

 

試験は次の2種類の科目に分かれています。

 

◆税理士試験の科目

税理士試験は、会計学2科目と税法科目から選ぶ3科目の合計5科目に合格を目指します。

 

①会計学科目(2科目合格)

・簿記論 ・財務諸表論

 

②税法科目(この中から3科目合格)

・所得税法 ・法人税法 ・消費税法または酒税法

・住民税または事業税 ・相続税法 ・国税徴収法 ・固定資産税

※所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。

出典:国税庁 税理士試験の概要 試験科目

https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/gaiyo/gaiyou.htm

 

この2つは、受験資格のルールが異なります。

税理士を目指すうえでは、この違いを理解しておくことが重要です。

1.2.会計学科目は誰でも受験できる

税理士試験の会計学科目は、受験資格の制限がありません。

年齢や学歴に関係なく誰でも受験できます。

 

つまり、高校卒業後からでも税理士試験の学習を始めることができるということ。

簿記の勉強を進めながら会計科目に挑戦する人もいます。

 

この仕組みがあるため、税理士は学歴だけで決まる資格ではありません。

努力や学習の積み重ねによって、専門家を目指すことができる資格といえるでしょう。

1.3.税法科目は受験資格が必要

一方で、税法科目には満たすべき受験資格があります。

 

税法科目を受験するためには、次の3つの分野のうちいずれか1つの条件を満たす必要があります。

 

・学識(大学や専門学校などで学ぶ)

・資格(簿記などの資格)

・職歴(税務や会計の実務経験)

 

ここで注目したいのが、学歴だけが条件ではないという点。

高卒でも、簿記1級などの資格を取得したり会計業務の経験を積んだりすることで、税法科目の受験資格を満たすことができます。

税理士は「大学に進学しないと目指せない資格」ではないということ。

努力や実績によって受験資格を得ることができる資格なんですね。

 

では、それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。

 

2.税法科目の受験資格を満たす方法

自分の進路によって、どの方法を選ぶかが変わります。

 

学識 ・大学または短大を卒業する

・62単位以上を取得して、大学3年次以上

・一定の条件を満たす専修学校の専門課程を修了する

※以上3つは「社会科学」に属する1科目の履修が条件

・司法試験か、公認会計士試験の短答式試験に合格する
資格 ・日商簿記検定1級

・全経簿記検定上級

職歴 次のどれかに2年以上従事する

・法人や個人事業主の会計事務

・銀行・信託会社・保険会社等での資金の貸付・運用事務

・税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務

 

出典:日本税理士会連合会 「税理士になろう」 税理士への道のり 受験資格

https://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/doc/prospects/zeirishikai_pamph_R509.pdf

 

それぞれの特徴を理解しておくことで、将来の進路を考えやすくなるでしょう。

2.1.大学・専門学校などで学ぶ(学識)

もっとも一般的な方法が、大学や専門学校で会計・法律などを学ぶ方法です。

 

大学や短大を卒業し、法律・経済・会計などの「社会科学に属する科目」を1科目以上履修している場合、税法科目の受験資格を得ることができます。

また、一定の条件を満たす専門学校(専修学校の専門課程)を修了し、同様に社会科学に属する科目を履修している場合も受験資格が認められます。

 

社会科学に属する科目には、例えば次のようなものがあります。

 

・法律

・経済学

・経営学

・会計学

・簿記

 

専門学校の中には、税理士試験を目指すカリキュラムの中でこれらの科目を履修できる学校もあります。

 

また、大学の場合は卒業していなくても、大学3年次以上で一定の単位(62単位以上)を取得している場合も税法科目の受験資格が認められます。

2.2.簿記などの資格を取得する(資格)

資格によって受験資格を得る方法もあります。

 

代表的なのが次の資格です。

 

・日商簿記検定1級

・全経簿記検定上級

 

これらに合格すると、税法科目の受験資格が認められます。

 

ただし、簿記1級は非常に難易度が高い資格。

税理士試験を目指す場合、学校で体系的に学びながら資格取得を目指すケースもあります。

2.3.税務・会計の実務経験を積む(職歴)

もう一つの方法が、会計や税務の実務経験です。

次のような業務に2年以上従事すると、税法科目の受験資格を得ることができます。

 

・企業の会計事務

・金融機関での資金運用業務

・税理士や公認会計士の補助業務

 

働きながら受験資格を満たすことも可能ですが、実務経験を積むまでに時間がかかることもあります。

 

3.【高校卒業後】税理士を目指す進路を整理

ここまで見てきたように、税理士試験の受験資格を満たす方法はいくつかあります。

そのため、高校卒業後の進路によって税理士への道のりは大きく変わります。

 

◆税理士を目指すときに考えたい進路

 

・大学に進学する

・専門学校で学ぶ

・就職して実務経験を積む

 

大学では幅広い知識を学びながら税理士を目指すことができます。

一方で、税理士試験は専門的な内容が多いため、大学の授業に加えて資格予備校などに通う「ダブルスクール」で試験対策を進めるケースも少なくありません。

 

専門学校では税理士試験対策に特化した授業を受けながら受験資格を得ることが可能です。

簿記や税法の基礎から段階的に学び、試験対策と資格取得を同時に進められるカリキュラムが用意されています。

 

税理士試験は長期的な学習が必要になる資格です。

そのため、自分に合った学習環境を選ぶことが合格への重要なポイントになります。

 

4.まとめ

税理士試験は大学に進学しなければ受験できない資格ではありません。

会計科目は誰でも受験でき、税法科目も学歴・資格・職歴のいずれかの条件を満たすことで受験資格を得られます。

高校卒業後から税理士を目指すことも十分可能です。

 

ただし、税理士試験は長期的な学習が必要な資格です。

だからこそ大切になるのが、どのような環境で学ぶかという進路選択です。

 

名古屋大原学園 大原簿記情報医療専門学校では、簿記や税理士試験対策を体系的に学ぶことができるカリキュラムが用意されています。

 

税理士試験の指導経験が豊富な講師が、学習面だけでなく学習計画やモチベーションの維持までサポートします。

 

・税理士レギュラー(2年制)

・税理士チャレンジコース(2年制)

・税理士パーフェクト(4年制)

これらのコースを修了することで、税法科目の受験資格を得ることが可能です。

 

税理士を目指す進路の一つとして、まずは資料請求で授業内容や学習環境を確認してみてください。

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